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コロナ禍によって急増するロマンス詐欺とは?

コロナ禍によって急増する国境を超えた詐欺。「ロマンス詐欺」が急増する理由と実態とは?

コロナ禍によって、世界ではでさまざまなトラブルが多発しています。
人との接触が急激に減少し、誰かと直接会って話す機会がなくなり、寂しさや孤独を抱える人が増えました。
そんな人々の孤独な心につけ込む詐欺が急増しているのです。
今回は、コロナ禍の人々の変化によって急増している「ロマンス詐欺」について解説していきます。

あなたは「ロマンス詐欺」という言葉を聞いたことはありますか?
ロマンス詐欺とは、インターネットの婚活アプリやマッチングアプリ、SNSを利用し、そこで知り合った外国人から恋愛関係をほのめかされ、その後さまざまな手段で金銭を要求される詐欺のことです。
主に軍人、医者、弁護士を装い、白人男性の写真を悪用した偽りのプロフィールが特徴的です。
偽りのプロフィールを信用させるためにメッセージを重ね、時間をかけて信頼関係を築き上げて行われる手の込んだ詐欺です。主にターゲットは女性で、中でも40歳から69歳の被害者が多いとされており、20歳から29歳の被害者も2020年から急増しているといわれています。

日本ではあまり馴染みのない詐欺でしたが、近年ではコロナ禍により、人とのオンラインでの接触が増加し、国民全体の生活のデジタルリテラシーが向上したことにより、他人事とはいえない状況になっています。そのことがロマンス詐欺についてのさまざまな最新のデータによって証明されています。

データを基に解説していきますので、ロマンス詐欺の実態について少しでも知っていただければ幸いです。

ロマンス詐欺師が最も多い国は?

はじめに、ロマンス詐欺師がどこの国で多く見つかっているのかをご紹介していきます。

国際調査会社のJapan PIの「数字で見るロマンス詐欺の実態」というレポートで国別のロマンス詐欺師の数の報告を行なっています。

レポートによると上位5ヵ国は、
1位  ナイジェリア
2位  ガーナ
3位  マレーシア
4位  南アフリカ
5位  イギリス
となりました。

[引用:https://www.japanpi.com/ja/blog/background/romance-scams-and-infographic/]

この研究は、国際出会い系サイトのプロフィールに書かれている移住国を用いて、作られたものです。
詐欺師が出会い系サイトのプロフィール上で公開しているものなので、本当のこと書いているとは限りません。実際に、詐欺を行った人のIPアドレスの半数以上は偽りのものが使用されているといいます。つまり、移住国を偽ってプロフィールを登録しているということです。

調査によると、ナイジェリアやトーゴ、南アフリカなどのアフリカ諸国と、マレーシアやインドなどのアジア諸国に住む詐欺師が、アメリカやイギリスに住んでいると偽りのプロフィールを作成し、なりすましているケースが圧倒的に多いようです。

ロマンス詐欺が多い国には、共通点があります。それは「言語」です。
英語が公用語、または準公用語である国でロマンス詐欺は多く見られます。
海外の詐欺師にとって日本人は、言語の壁があり騙しにくいことが、被害の少ない理由の一つと言えるでしょう。

ロマンス詐欺についての記事で登場数の多い国ランキング

前段で解説したように、日本人は言語の壁があり、騙しにくいとされていますが、逆に言ってしまえば英語を理解できる人は、ロマンス詐欺のターゲットになりうる可能性があるということです。

次にご紹介するデータで、日本でもロマンス詐欺が身近なものになってきていると知ってもらえるはずです。

[引用:https://www.japanpi.com/ja/blog/background/romance-scams-and-infographic/]

上記のデータは、ロマンス詐欺について書かれた記事の中で登場する回数が多い国をグラフにしたものです。

なんと日本はアメリカに次いで2位となっています。日本のグラフを見ると、ほとんどが日本語で書かれた記事になっています。
それは、海外では日本のロマンス詐欺についてあまり取り上げられておらず、単純に日本語の記事がネット上で多く公開されているということです。

つまり日本でも、ロマンス詐欺がかなり関心の高いものになっているのです。
実際に、国民生活センターではロマンス詐欺に関する相談が継続して寄せられている事を2020年に発表しています。

米連邦取引委員会(FTC)が公表したデータで2020年のロマンス詐欺による被害額が過去最大の約320億円(3億400万ドル)となり、2016年から4倍にも増加しています。

これは、確実にコロナ禍による自粛生活により、ネットを通した出会いが一気に復旧したからだと言えるでしょう。
それは、海外だけではありません。
日本でも長く続く自粛生活の中で、人との接触が著しく減少し、オンラインで出会いを求める人は多くなっているので注意が必要です。

まとめ

世界で急上昇しているロマンス詐欺。
ロマンス詐欺は、コロナ禍の自粛生活での、人々の孤独な心を利用し、金銭を騙しとる本当に悪質な詐欺です。

数年前まで日本では、文化的にインターネットを通した出会いはあまり普及していませんでした。しかし、外出自粛になった今では、オンラインデートがかなり普及しています。
ロマンス詐欺は言語の壁が大きかったのですが、日本の英語教育に対する意識は高まり、海外に住む詐欺師は日本への進出を狙っています。
警察も言語の壁や、捜査費用もあり捜査に対して消極的でしたが、日本に在住する外国人がロマンス詐欺の受け子(詐欺の集金係)をし、日本国内で逮捕した事案もありました。

コロナ禍によって人と直接会うことが減った今、国民全体のデジタルリテラシーが向上し、それに伴い、人の寂しい心につけ込んだ結婚詐欺などの特殊詐欺は日本でも日々増え続けているのです。

つまり、ロマンス詐欺について理解しておくことは、重要なことであるといえます。
万が一、インターネットを通じて出会った外国人に金銭を要求された場合は、まず第三者に相談をすること。
第三者からの助言は、詐欺被害を回避するために重要な役割を果たしており、第三者からの意見を聞いて、助かったというケースは少なくありません。
自分は大丈夫と思わずに、少しでも不安に感じたときはこの記事のことを思い出し、家族、友人、仕事仲間、あなたが相談しやすいと思う人であれば誰でもいいので相談してみてください。

本記事が、ロマンス詐欺は皆さんにとって決して他人事ではなく、身近に潜んでいるものだと知ってもらうきっかけになれば幸いです。

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