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独占販売権とは何か?独占権を獲得して輸入ビジネスを有利に進めよう

独占販売権

独占販売権とは何か?

「独占販売権」は、輸入ビジネスを有利に展開するために重要なアイテムです。独占販売権があるのとないのとでは、ビジネスのステージが違います。
独占販売権とは、ある商品を一定のエリアで独占的に販売できる権利です。
たとえば、商品Aは日本でB社だけが販売できる、という契約を、商品Aのメーカー(もしくは販売元)とB社が結びます。

英語や日本語で「独占販売権」を意味する言葉

英語で交渉する際には、”Exclusive Distribution Agreement”(独占販売契約)や”Exclusive Distributor”(独占販売店)の用語がよく使われます。
独占販売店は、”Sole Distributor”という用語もあります。
独占的に販売できる会社のことは、「総代理店」ともいいます。但し、英語訳は”Exclusive Agent”ではないので注意。”Agent”(代理)は”Distributor”(販売店)と役割が異なります。

独占販売権の大きなメリット

独占販売権があると、メーカーは商品Aを日本でB社以外には売れません。つまり、日本では同じ商品Aを扱う競合がいなくなるわけです。
同じ商品を複数の会社が扱うと、消費者が見比べて一番安いところから買うため、価格競争が起きます。こうして利益がどんどん減ってしまうのがありがちなパターン。
この価格の叩き合いがないので、自分で決めた価格を維持して、長く取り扱うことができます。

他社からも買いたいという依頼が!

さらに、独占販売権があると、商品Aを取り扱いたい他の販売店も、B社から買うことになります。
自分の店で消費者に売るだけではなく、販売店に売るという卸(問屋)ポジションにつくことができるのです。
他店が販売する分でも中間マージンが得られます。また、販売する店が増えるので、販売量、ひいては仕入れの量が増えることが期待できます。
自分の店のみの販売と比べると、ビジネスの規模・利益率が一段大きくなるのです。
クラウドファンディングを使った紹介や、日本でのマーケティング、プロモーションも自分で思うまま。日本のヒット商品を狙えます。

独占販売権を獲得する商品の探し方

日本国内における独占販売権を獲得するためには、まず、日本で販売されていないことが必須です。海外の商品を探しましょう。
なるべく類似品のない商品を選びます。日本に紹介されていないユーザーメリットがある商品がベスト。
せっかく独占販売権を得ても、似たような商品があると、独占販売権のメリットは半減してしまいます。
一方で、独占販売権を獲得する交渉を考えると、日本で販売実績のない中小メーカーの商品の方が、独占販売店選定のハードルが低いと考えられます。
国内未上陸で知名度もないが、良品で海外では定評がある、そういった商品が狙い目です。

インターネットで探す

海外の大手ECモールで商品を探すのは最も手軽な方法です。各国のAmazonのサイトや、中国のアリババ、タオバオ、オークションサイトのeBayなどがあります。
魅力的な商品が見つかったら、メーカー(販売元)の情報を確認して、その小売店ではなく、メーカー(販売元)にコンタクトしましょう。
海外のクラウドファンディングKickstarterやIndiegogoで人気を集めている商品を探すのもよいでしょう。

展示会で探す

展示会・見本市は、取扱商品を発掘するのに格好の機会です。
同じカテゴリーの会社・商品が一堂に集まり、新商品を一度にチェックすることができます。
商品の実物を確認して、メーカー(販売元)の人と対面で話せるので、確認も交渉もその場で進み、効率的です。
メールの返事がなかなか来ないのと比べると、時間もストレスも少なくて済みます。

海外の展示会で探そう

国内の展示会に出展する海外企業もありますが、日本での販売を計画して来日した相手に、自分だけに売るように交渉するのは難しいと想像されます。
海外の展示会に出掛けて、日本に未上陸の商品を探してみましょう。

独占販売権の獲得方法は? デメリットとは?

魅力的な商品を見つけたら、取引をしたいと申し出るタイミングで、独占販売権が欲しいことも伝えてください。
現在の販売状況や、相手の会社の販売戦略ポリシーなどにより、交渉が可能かどうか確認します。
独占販売権はほかの契約条件(価格、支払方法、運送方法など)とともに交渉し、契約書に明記することになります。

難易度が高い条件が設定されることが多い

独占販売権と引き換えに、難易度が高い条件が要求されることが多くあります。
・大きな購入数量、大きな購入ロット
・販売促進策(プロモーション)の義務 など
独占販売権の期間は、半年や1年などと区切って設定し、目標数量を達成したら契約を継続するという取り決めが多いです。
このほか、実際に購入する数量を取り決めたり、一度にまとまった数量を輸入することを決めたりする場合もあります。条件は明確に理解することが重要です。

独占販売権と高いハードルがセットになる理由

売り手であるメーカーにとっても、独占販売権を与えるのはリスクがあります。
独占販売権の期間中、メーカーはその商品を他の会社に売れないので、もっと売れるかもしれないチャンスを失うことになります。
このため、この相手と組むことは最良の選択だと納得できるだけの販売数量や、期待している内容を条件にするのです。

独占販売契約交渉の難しい点

独占販売契約の交渉で、まずメーカー(販売元)が検討するのは、交渉相手に商品を売る力があるか、日本のマーケティングを任せられるか、です。
そこで、販売実績や、商品のマーケティングプランを求められることがあります。他社へのアピールに不慣れだと難しいところがあるかもしれません。
また、英語(特に英米)の契約書も、日本の契約書とは思想が異なるため、慣れないと読み解くのは困難です。
思い込みで不明瞭なまま契約すると、不利な条件を呑んでしまうことがあります。
相談窓口などのアドバイスも活用して、曖昧なところがないように、丁寧に進めましょう。

独占販売権を獲得してビジネスのステージを上げよう

独占販売権は、商品を独占的に販売できるので、日本のマーケットを自分でデザインできる特権です。
競合との価格競争がなく、自分の店での販売が楽になります。
その上、他社への卸販売もできるようになり、輸入ビジネスのステージがレベルアップします。
独占販売権を獲得して、ビジネスの規模と利益拡大を目指しましょう。

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