中国との輸出・輸入にかかる関税は?関税以外の税金・費用も確認
中国からの輸入にかかる関税は?
中国は、日本の貿易額1位の相手国です。
越境ECビジネスでも、中国との輸出入の機会が多くなっています。
そこでここでは、中国との輸出・輸入でかかる関税について確認しておきましょう。
まず、中国から日本への輸入です。
関税は輸入する国で発生する
基本的なことですが、関税は、主に輸入するときに発生する税金です。
(輸出関税も存在しますが、レアアースなどで例外的です)
このため、中国から日本への輸入では、日本の輸入関税がかかります。
税率は金額と品目でチェックします。一般の税率(実行関税率表)を使う場合には、WTO協定の税率になります。
輸入でほかにかかる費用は?
中国から日本への輸入の場合、以下の税金・費用がかかります。
1. 日本の関税
2. 日本の消費税
3. 中国の輸出通関手数料
4. 日本の通関手数料
2.の日本の消費税は、「商品代金+輸入にかかる保険料+日本までの送料(ここまでいわゆるCIF価格)」に関税を足した金額に、税率(10%など)を掛けて計算します。
3.と4.は通関する際の手数料です。日本では通関する会社が通関手数料を取っています。
中国の手数料は段ボール1箱あたり、日本の手数料は運送会社ごとに一律です。
国際宅配便(DHL、FEDEX、EMSなど)で1箱なら、合わせて数百円くらいと考えてください。
航空貨物輸送や海上貨物輸送では、通関手数料のほかに物流費用(港湾費用、国内運賃、倉庫代など)もあり、一般的に1万円以上かかるので、事前に見積を確認しましょう。
中国からの輸出にかかる関税は?
次に、日本から中国への輸出を見てみましょう。基本的な考え方は同じで、中国の輸入関税と、日本・中国の通関手数料が発生します。
中国国内の税金や費用を支払うのは、基本的には中国の輸入者です。(到着までの費用を発送者が負担するDDPなどの条件を除く)
中国の関税の調べ方
中国の関税の調べ方は2通りあります。
中国税関のホームページ(こちらで確認できます)
「税号」のボックスにHSコードを入力し、「查询」をクリックして調べます。
中国語が読み解ける人向けです。
WorldTariffは、世界の関税の情報が調べられるデータベースです。
FEDEXの有料サービスですが、JETROが契約していて、日本に住む人は無料で登録して使うことができます。
中国では増値税がかかる
中国でも日本の消費税にあたる付加価値税がかかります。「増値税」という名称です。
これとは別に「消費税」という名前の税金もありますが、これは贅沢品を中心にかかる税金です。化粧品や電池などが対象に入っています。
輸入増値税は、「商品代金(送料・保険料込みのCIF価格)+関税+消費税」に税率(16%など)を掛けて計算します。
特恵関税の卒業など最新税率に注意
中国は発展途上国の関税を優遇する一般特恵関税制度の適用を受けていましたが、2019年に全面卒業しました。
ほかに、貿易摩擦の影響などで中国の関税率が頻繁に変更されています。
最新の関税率に注意し、確認しながら進めるようにしてください。
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