フランスのバカンスの期間はいつ?フランスのバカンス事情を紹介!
フランスのバカンス期間を確認
フランスの夏はバカンスの季節です。
大勢の人が長期旅行に出掛け、交通機関やビーチは大混雑。
一方でパリ市内はガラガラになり、仕事はストップします。
フランスへ旅行するときや、フランスと仕事をする上で知っておきたいフランスのバカンス事情を紹介します。
フランスの一般的なバカンスとは?
フランスのバカンスは、家族と犬などのペットも一緒に、自然豊かな田園地帯やビーチで暮らすように過ごすのが一般的です。
バカンスの期間はおおむね2~4週間。別荘や借りた家など同じ所に長期滞在します。
ほかに田舎の親戚の家に行くこともあれば、キャンプも人気があります。
日本の旅行が観光を中心に短い日数で動き回るのと比べると、長く安く滞在するのがフランスのバカンスの特徴です。
フランスのバカンスはなぜ長い?
フランスのバカンス制度は法律で決められています。
バカンス法と呼ばれる年次有給休暇法があり、有給休暇は最低5週間。会社によっては6~8週間あります。
このうち2週間は連続で、5月から10月までの間に取得するというルールです。
有休消化率ほぼ100%というお国柄でもあり、こぞって7~8月に長期の休暇旅行に出掛ける理由になっています。
バカンスの歴史
バカンスは19世紀にまず富裕層の間で広まり、海外や高級リゾートに避暑・避寒に出掛けるようになりました。
20世紀には公務員や一部の幹部職員にも有給休暇が拡大。
1936年にはバカンス法(正式名称:マティニョン協定)が制定され、労働者にも2週間(その後5週間に増加)の有給休暇の権利が与えられました。
こうして長期休暇を過ごすバカンスの習慣が定着していったのです。
夏のバカンスの過ごし方
フランスの夏休みは、7月・8月に2~4週間くらいバカンスに出掛けるのが一般的です。
学校の夏休みは7月・8月の2カ月(2022年は7/7~8/31)。
有給休暇がある会社員だけでなく、個人商店もお店を閉めて休暇を取ります。
7月中旬~8月中旬は多くの店が休業になります。
バカンスの主な行き先
フランスの夏は太陽の下で過ごすのが一般的なスタイルです。
フランスでは冬の日照時間が短いからか、夏には日光浴をする人が多く見られます。日焼けは健康的にバカンスを楽しんだ証拠と考えられているのです。
パリなどフランスの北の方に住む人の多くが南へ、特に地中海を目指して大移動します。
人気の行き先は、コルシカ島、ニースやカンヌなどのビーチリゾートがあるコート・ダジュール、マルセイユなど。
フランスの南の方に住む人には北部のノルマンディーのビーチが人気です。
北部のブルターニュ地方も避暑地として人気があります。
クリスマス休暇
バカンス(フランス語で休暇という意味)は夏だけではありません。
夏の次に長期休暇を取る人が多いのがクリスマスです。
学校の休暇は12月中旬~1月初旬(2022年12/17~2023年1/2)の2週間。
仕事もクリスマスの1週間前くらいから休みに入り、クリスマスから年末年始まで2週間休みという人も多くいます。
夏季休暇3週間+クリスマス休暇2週間が基本パターンといえるでしょう。
フランスの学校休暇期間は年5回
フランスの学校の長期休暇は年5回あります。約1カ月半登校して2週間休みというサイクルが4回あり、年度末には8週間の夏休みです。
会社員等の間では、5週間以上ある有給休暇を分割し、子供の休暇に合わせて夏以外の季節にも休暇を取る人が増えています。
諸聖人の日・冬休み・春休み
クリスマス休暇以外の学校の長期休暇は以下3回です。
夏休みやクリスマスほどではありませんが、観光地は繁忙期になります。
冬休みと春休みでは混雑緩和のためゾーン制を採用。フランスを3分割してゾーンごとに休みの日を設定し、休暇時期をずらしています。
・諸聖人の日
10月中旬~11月初旬(2022年は10/22~11/6)の2週間
11月1日は諸聖人の日(万聖節)の祝日で、お墓参りをする習慣があります。
・冬休み
2月上旬~3月上旬(2023年は2/4~3/5)の間の2週間
・春休み
イースター(復活祭)の頃、4月~5月(2023年は4/8~5/8)の間の2週間
フランス旅行はバカンス期間を考慮
7~8月の夏休みやクリスマス・年末年始時期はバカンスシーズンです。
フランスの仕事相手も休みに入る可能性が高いので、休暇期間を聞いて準備しておきましょう。
フランス旅行に出掛ける場合には、夏休み・クリスマスは要注意です。
パリ市内は半ば休業状態になります。個人経営のパン屋やレストランなど休みの店が多く、バスやメトロ(地下鉄)の本数も減少します。
観光スポットやチェーン店は営業しているので旅行は可能ですが、バカンス時期であることを考慮に入れて計画を立てるといいでしょう。
また、ニースなど観光地はフランス内外のバカンス客で混雑します。
バカンス期間の1~2週間前からホテルの値段も高騰するので、可能であれば日程をずらすことをおすすめします。
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