ドイツの展示会の宿泊事情・注意点を解説｜アンビエンテほか

ドイツの展示会の宿泊事情を解説

ドイツは世界中の国際見本市・展示会の約3分の2が開催される「展示会大国」です。
ドイツでは見本市・展示会は「メッセ」と呼びます。そう、日本でも「幕張メッセ」でおなじみの「メッセ」はドイツから来た言葉なのです。
ドイツの国際展示会を視察・参加する計画を立てる際に、費用やプランニングの上で重要になるのがホテルです。
本記事ではドイツの展示会の宿泊事情を解説します。

中小都市の展示会はホテルに注意

ドイツには10を超える大規模な展示会場があり、ドイツ全国に点在しています。
有名な展示会の会場は以下の通りです。
・ハノーバーメッセ（製造業）→ハノーバー
・アンビエンテ→フランクフルト（後半で紹介します）
・ANUGA（食品）→ケルン
・エッセン溶接フェア→エッセン
このほか、ベルリン、ハンブルク、ミュンヘン、デュッセルドルフ、ニュルンベルクなど。
行きたい展示会がドイツのどの都市で開催されるのか確認してみましょう。

ホテルが取れない！

中小都市の場合は展示会の大きさに対してホテルが少なく満室になることが多いので注意が必要です。
予約が入るのも早く、手頃な値段のホテルは数カ月前でもかなり埋まってしまいます。

値段が高い！

ホテルの価格にも注意が必要です。
展示会の時期には通常の3倍以上の価格に高騰します。
大規模展示会の場合にはたとえば電車で30分くらいの近隣都市も宿泊の選択肢ですが、やはり通常より値上がりするのは避けられません。

ドイツの宿泊事情

ここでドイツ出張のホテル選びの予算感と注意点を確認しておきましょう。

ドイツのホテルの予算

ドイツのホテルの通常時の予算は１泊１～３万円くらいです。
三ツ星ホテルだと１万円～、五ツ星ホテルで３万円以上というイメージになります。
これが展示会で高騰する時期には３万円～、ハノーバーメッセでは８万円というホテルも珍しくありません。

必要な設備・サービスを選ぶ

ドイツでは、日本だと当然あると思う設備・サービスがないホテルが多くあります。
まず三ツ星ホテルだとバスタブは期待できません。
アメニティがないほか、電気ポット・ティーバッグもないことが多いでしょう。（コーヒーサーバーは置いてあったりします）
また、冷蔵庫がない、エアコンがない、エレベーターがなくてスーツケースを階段で運ぶ、などもよくあるケースです。
予約サイトや口コミを調べて、自分が快適に過ごすのに必要な設備・サービスがあるホテルを選びましょう。

コンビニ・自販機がない

ホテル選びの際には買い物のことも考えておきましょう。
ドイツにはコンビニや自販機がほとんどありません。
買い物はスーパーですが、基本的に営業時間は夜８時まで、日祝日は休みです。
スケジュールによっては飲み物や朝食が買えなくて困ってしまいます。
大きな駅には深夜まで営業しているキオスクなどがあるので、駅に近いホテルを選ぶのも一つの選択肢です。
また、ショップがある大規模ホテルや、朝食付きプランを選ぶのもいいでしょう。

ドイツ・フランクフルトの宿泊事情

最後にドイツの商業の中心フランクフルトの宿泊事情を紹介します。
フランクフルトでは世界最大級のBtoBの国際消費財見本市「アンビエンテ (Ambiente) 」が開催されます。
2024年は1月26日～30日、場所はドイツ・フランクフルト国際見本市会場です。
2023年より「クリスマスワールド」「クリエイティブワールド」も同時開催。家具・インテリア、雑貨、おもちゃなど、消費者向け商材が一堂に揃います。

アンビエンテに便利なホテルエリアは？

フランクフルト国際見本市会場には徒歩圏に多くのホテルがあり、気軽に往復できて便利です。
徒歩10分と近いフランクフルト中央駅周辺に宿泊する人が多いようです。
但し、会場に近いホテルは満室になることが多いので、早めに予約した方がいいでしょう。
またフランクフルト空港からはシャトルバスで約15分です。
少し離れた場所のホテルを選ぶなら、SバーンかUバーン沿線だと簡単に移動できます。

治安に注意

フランクフルト中央駅近辺は治安が悪いことで有名なエリアです。
スリ・置き引きの被害に合わないように十分に注意しましょう。
また、風俗地区であるモーゼル通り・エルベ通り・ウェーザー通り・ニッダ通りでは犯罪が多発しています。
夜は近寄らないことが肝心です。

展示会の計画は早めに

ドイツの見本市・展示会参加の際の宿泊事情を紹介しました。
展示会は新しい商品や取引先を探し、サプライヤーと直接商談して、効率的にビジネスを進められる機会ですが、直前になるとホテルが取れない・価格が高騰するということが多くなります。
ドイツの展示会では、早めに計画を立ててホテル・航空券を予約し、事前に出展者をチェックしてできればアポを取るのがおすすめです。