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【ミラノサローネ】世界有数の展示会でミラノをデザイン一色に染め上げる

ミラノで開催される展示会「ミラノサローネ」について書かれた記事中のイメージ画像です。ライトアップされたドゥオーモが夜空に浮かび上がります。

イタリアンデザインの卓越性を世界へ

世界に冠たるイタリアンデザイン。
その卓越性を世界に誇示するべく開催されるのが、ミラノ・サローネです。同見本市は、正式名を「サローネ・インテルナツィオナーレ・デル・モービレ(サローネ国際家具見本市)」といいます。名高きイタリアの春を謳歌するように、毎年4月に開催。インテリア業界では、「ケルン国際見本市」「メゾン・ド・オブジェ」と並んで、世界三大家具見本市の一角とされています。
イタリア誇る伝統や職人芸を礎とする革新性や創造性あふれたイタリアのデザインが、ファッションの都というべきミラノで展開されるのです。

ミラノ・サローネの歴史

まずは、ミラノ・サローネの歴史を見ていきましょう。
第一回目の見本市は1961年、当初はイタリアの小規模な家具メーカー328社が、経済成長の波に乗って開催したのが始まりでした。第一回目の見本市に参加した企業はすべてイタリアからでしたが、訪問者の中にはすでに外国人も含まれていたといいます。
1967年からは外国企業も参加可能となり、1991年までは隔年で開催されていました。
現在は21万平方メートル、つまり東京ドーム11個分の広大なスペースを駆使して、世界でも類をみない質の高い見本市が開かれています。
毎年4月に行われるミラノ・サローネを訪れる人はおよそ37万人、世界各国188の国からデザインや家具の関係者が大挙して参加します。

「クラシカル」「デザイン」「ラグジュアリー」をキーワードに

ミラノ・サローネには、3つのキーワードが存在します。
職人技や伝統的なスタイルを守る「クラシカル」、機能性や革新性を重んじる「デザイン」、そして時代を超越した贅をこらした「ラグジュアリー」。
また、近年では奇数年に照明をテーマにした「エウロルーチェ」と市場の変化に対応するシンクタンク「Workplace3.0」、偶数年にはキッチンをテーマにした「エウロクチーナ」とバスルームに重点を当てた「インターナショナル・デル・バーニョ」が行われるようになりました。
また、1988年からは若手のデザイナーが自身を売り込むことができる「サローネ・サテリテ」も設けられています。若手デザイナーだけではなく、企業側も新しい才能を見出すチャンスになっているのです。
ミラノ・サローネは、2005年からはモスクワで、また2016年からは上海でも開催されて、ロシアや中国の富裕層をターゲットにした動きを見せています。

ミラノの街と深いつながりを持つ見本市

ミラノ・サローネは、その名の通りミラノという街と深い関連を持ち続けながら発展してきました。
ミラノは、イタリア国内外のデザイナーや芸術家たちからも愛される文化的な町です。
そして、ミラノという街そのものが企業やブランド、そしてデザイナーを生み出し、その彼らによってミラノ・サローネも成り立っています。
「高品質」「革新性」「創造性」という、イタリアンデザインの根幹をなす要素は、そのままミラノ・サローネのテーマとなっているといえるでしょう。
2018年のミラノ・サローネのマニフェストでは、「ミラノサローネがミラノ市と協力し合いながら、そのリーダーシップの役割を維持することを約束するために生まれた」と発表されました。グローバル化にも対応できる現代性も、ミラノの特徴のひとつです。
また、ミラノ・サローネが単なる家具見本市に終わらないのは、スカラ座やプレラ美術館などもミラノ・サローネに積極的にかかわりを持ってきたためです。ブレラ美術館館長ジェームス・ブラッドバーンやスカラ座総裁アレクサンダー・ペレイラも、ミラノ・サローネを文化イベントの一端とみなし積極的に関わってきました。
ミラノ・サローネは、ミラノの街と提携するからこそ可能な将来を見据えて、今後も発展していくことでしょう。

ミラノ・サローネには何が登場するのか

家具見本市と呼ばれるミラノ・サローネには、具体的にどんなものが登場するのでしょうか。
そのカテゴリーは広域にわたります。

ベッドルーム

・クラシカルタイプ
・モダンタイプ
・ホテルの寝室

ベッド

・クラシカルタイプ
・モダンタイプ
・折り畳み式
・さまざまな素材のベッド

クローゼット

・クラシックタイプのクローゼット
・モダンタイプ
・クローゼット及び備品

ダイニング&リビングルーム

・クラシカルタイプ
・モダンタイプ
・本棚各種

玄関

・クラシカルタイプ
・モダンタイプ

子供部屋

・幼時からティーンエイジャーまで

一般的な家具

・革製
・木製
・大理石製
・ガラス製
・金属製
・プラスチック製
・テレビ周辺家具
・パソコン周辺家具
・ミラー類

テーブル&チェア

・ダイニングテーブル各種
・ラウンジテーブル各種
・チェア各種
・ロッキングチェアー
・スツール

籐家具

・籐家具
・イグサを使用した雑貨

ガーデニング

・ガーデニング用家具
・パラソル

ファブリック

・ソファ
・アームチェア
・マットレス

出版物

・雑誌
・書籍

ミラノ・サローネ会場へのアクセス

ミラノ・サローネが開催される「ロー・フィエラ」は、ミラノの中央駅から南西に15キロほどのところに位置しています。
まず、空港からロー・フィエラまでのアクセスを見てみましょう。
もっとも簡単なアクセス方法は、タクシーを利用することです。ミラノには、リナーテとマルペンサという2つの空港があります。いずれの空港からも、料金はミラノ市によって定められています。
リナーテ空港からロー・フィエラまでは、55ユーロ。
マルペンサ空港からロー・フィエラまでは、65ユーロです。
バスを利用する場合には、いずれの空港からもミラノ中央駅へのエアポートバスが運行しています。リナーテ空港からは25分、マルペンサ空港からは1時間弱かかります。
また、ミラノ初心者にわかりにくいかもしれませんが、リナーテ空港からは市バス(73番)に乗ればミラノ市内にアクセス可能です。
また、日本人の利用が多いマルペンサ空港からは、電車の利用も便利。
ミラノ中央駅へは、電車で1時間弱です。

次は、ミラノ中央駅からローフィエラへのアクセスを見てみましょう。
まず地下鉄に乗る場合は、赤線M1ロー・フィエラ行き、終点で下車です。
また、ミラノ近郊線(青色の改札)のS5線、S6線でもロー・フィエラの駅があります。

ミラノ・サローネ開催中は、復路についてはロー・フィエラからミラノ市内の主要駅へのシャトルバスが運行されています。ご利用される方は、会場南口から乗るようにしてください。

ミラノの観光について

世界で最も多くのユネスコ世界遺産を擁するイタリア、経済の中心といわれるミラノも見どころが満載です。
まず、ミラノの中心にあるドゥオモはゴシック建築の最高傑作のひとつ。
天に伸びる135本の塔が圧巻のミラノのドゥオモは、バチカンのサンピエトロ大聖堂、セビリアの大聖堂に次いで、世界で3番目に大きなカトリックの聖堂です。
大聖堂内部の見学が可能なほか、希望者は屋根の上まで上ることができます(いずれも有料)。ハイシーズンは観光客で込み合うため、オンラインであらかじめ予約するのが無難です。

ミラノでのショッピング

ミラノといえば、イタリアが誇る数々のブランドが軒を連ねることで知られています。
もっとも有名なのは、ドゥオモからも見えるヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガレリアでしょうか。ここは文字通り、ミラノファッションの中心といえるでしょう。格調高きガレリアの下には、一流のブランド店が並びます。ガレリアの風格にふさわしいショーウィンドーを見るだけでも心躍ります。
また、
また、ミラノの中心には「モードの黄金エリア」と呼ばれるゾーンがあります。モンテ・ナポレオーネ通り、マンゾーニ通り、スピーガ通り、ヴェネツィア通りによって囲まれる四角いゾーンが、それに該当します。このゾーンでは、おしゃれなミラネーゼ御用達のメイド・イン・イタリーの最高品質が揃います。

ミラノの文化を堪能する

ファッションと経済の分野で名をはせるミラノは、歴史や美術が息づく街でもあります。
レオナルド・ダ・ヴィンチのパトロンであったスフォルツァ家のコレクションを堪能できるブレラ美術館、レオナルドの『最後の晩餐』が残るサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会、ミケランジェロの遺作が残るスフォルツェスコ城博物館はもちろん、美しい街並みの中に傑作を所蔵する教会や美術館が点在しています。

ミラノで食べる!

日本では「イタ飯」と呼ばれるイタリアの食事ですが、地方によってかなりメニューやレシピが異なります。
北イタリアにあるミラノで有名なのは、ミラノ風リゾットとコトレッタ。
リゾットはサフランで黄色く色づけしたシンプルなもので、日本人にも大人気のメニューです。コトレッタは薄切りの肉のフライで、これまたレモンをキュッと絞って食べると美味しい郷土料理。ぜひ、お試しください。

ミラノの治安や宿泊事情

イタリアの治安といえば、スリが横行するイメージがあります。
近年、警察の厳しい取り締まりにより一時期よりは治安が良くなったともいわれています。
イタリアの経済の中心であるミラノは、首都ローマや観光都市のフィレンツェに比べれば治安はよいといえるでしょう。ただし、ミラノの中央駅や観光地を中心にスリがゼロというわけではありません。ミラノ滞在中は、貴重品の管理には注意が必要です。
宿泊に関しては、年間750万以上の訪問者があるミラノは非常に充実しているといって問題ありません。観光客だけではなく、ビジネス関連の訪問者数も多いのもミラノの特徴です。
ただし、ミラノ・サローネ開催中はどこもホテルが満室になります。早めの予約を忘れずに。

ミラノ・サローネの外でも盛り上がるデザイン・ウィーク

ミラノ・サローネで盛り上がる4月、会場となる「Rho Fiera Milano(ロー・フィエラ・ミラノ)」の外でもさまざまな催しがあります。
「Fuori Salone(外部のサローネ)」と呼ばれるこの催しは、ミラノ市内のあちこちでデザインに関するデモンストレーションが行われることから名づけられました。
主催者はいないため、デザイナーたちがおのおのミラノを舞台に妍を競うのです。
1980年代に始まったこのイベント、2003年から公式に認められるようになりました。構想から実現にいたるまで、個人のデザイナーだけではなく企業や団体がイベントをサポートしています。
このため、ミラノ・サローネが行われる4月はミラノはデザイン一色に染まり、デザイン・ウィークと呼ばれるようになったのです。

ミラノ・サローネ 2020年開催情報はこちらから

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