ウィズコロナ時代の輸入ビジネスの仕入れの方法とは?
輸入ビジネスの仕入れはウィズコロナでどうなる?
新型コロナウイルス(COVID-19)により、海外との往来が制限され、物流が滞っています。
輸入ビジネスは海外から物を仕入れて日本で販売するビジネスモデルなので、商品の入荷が遅れ販売に支障が出て困っている人も多いことでしょう。
サプライヤーも海外にいます。開発の打ち合わせも、展示会での新商品の発掘も延期になってしまいました。
ウィズコロナ時代には輸入ビジネスの仕入れはどうしたらいいでしょうか?
コロナ禍で起きている社会の変化には、輸入ビジネスにとってメリットもあります。チャンスを広げる方法をチェック。
短期的な停滞は回復へ
2020年の新型コロナウイルス蔓延直後には、多くの国で人の流れを遮断しました。
国際線フライトが減便した影響で、国際宅配便は一時期引き受け停止に。海外から輸入する物流は大幅な遅延がありました。
その後緩和や変異ウイルス(変異株)による揺り戻しなどの動きがありましたが、人や物流の停滞はワクチン接種の開始により急速に回復の動きを見せています。
経済もアメリカを中心に急回復。ロックダウンの反動で消費が膨らみ、今度はコンテナが不足し船の輸送が滞るという逆の影響も出ています。
人の流れや物流の制約は一時的なものになりそうです。
渡航制限は条件付きで緩和へ
ワクチンの接種が進むヨーロッパではワクチン接種を条件に渡航制限の緩和を検討中。
アジアではワクチン接種が遅れていますが、相互の感染状況を見ながらPCR検査や自主隔離などを活用したビジネストラック・レジデンストラックを再開し、渡航を可能にすると考えられます。
状況が落ち着くまでの間は、物流状況を注視しながら、仕入れ先とオンラインミーティングで密にコミュニケーションを取ることをおすすめします。
ウィズコロナ時代の輸入ビジネスの仕入れ方法は?
新型コロナウイルスの急拡大期が過ぎて状況が少し落ち着いても、しばらくはコロナやほかの感染症を意識した「ウィズコロナ」の行動様式が中心になると考えられます。
同時に、コロナ禍ではオンライン化・モバイル化が進みました。
輸入ビジネスにとってオンライン化は、海外の仕入れ先とのコミュニケーションや情報収集のハードルを下げる便利なツールです。
ネットで商品リサーチ
インターネットで転売するために少量を仕入れる場合には、海外のネット通販で購入するのが一般的です。
EC(電子商取引)化の進展により、アクセスできる商品が増加。欧米やアジアの多くの国では日本よりEC化が進んでいます。
ネット販売されている商品の情報はインターネットやSNSで収集可能です。
転売する際に競合が多いAmazonなどに偏らず、ネットで広く商品や価格などの仕入れ情報を調べることができます。
魅力的な商品が見つかったら、日本への販売を打診してみましょう。
仕入れ先とこまめにオンラインミーティング
数量をまとめて仕入れる場合には、メーカーやディストリビューター(卸問屋)などの仕入れ先と取引します。
この場合にもオンライン化は便利なツールです。
ウィズコロナでは、対面ミーティングや海外出張はよほど必要性が高くないと難しいと感じてしまいます。
が、ZoomやSkypeなどを使えば、自分のスマホやPCを使って簡単にオンラインミーティングが可能。
時差がある国との打ち合わせでも、自宅から参加すると時間のやりくりが楽になります。
ビジネスチャットツールなどを使い、海外の仕入れ先と一つのチームとして協業することも可能です。
オンラインのツールを使うことで、仕入れ先と気軽でこまめなコミュニケーションを増やし、日本向け商品の開発・改良や情報共有をすることができるのです。
オンライン展示会で商品発掘
展示会・見本市は新しい取扱商品や仕入れ先を探すのに重要なイベントです。多くの会社・商品が揃うので、商品のトレンドを確認するのにも欠かせません。
ウィズコロナでは海外に渡航するハードルが高く、リアルの展示会・見本市で海外のサプライヤーと直接会うのは困難ですが、代わりにオンライン展示会が開催されています。
バーチャル展示会、WEB展示会などとも呼ばれています。
日本にいながら海外の展示会に参加できるので、渡航費用や日程を心配せずに、気になる展示会を気軽にチェックできるのがメリット。
同じカテゴリーの情報が一堂に集まり、効率的に情報収集ができるので、ぜひ積極的に利用したい機会です。
リアルとオンラインのメリットを組み合わせる
ウィズコロナ時代、そしてアフターコロナの輸入ビジネスの仕入れは、リアルとオンラインの両方の利点を生かすことがポイントになります。
日常のコミュニケーションをこまめに取れるのがオンラインのメリット。
一方、顔を合わせて商談や会食をすることで関係が深化するのは、今後も変わらない人間関係でしょう。
展示会でも、サプライヤーと実際に会い、商品に触れて確認できるのがリアルのメリットです。
ホールに一堂に会し、歩いて回るだけで業界の最新トレンドがつかめるのもリアルならでは。
アフターコロナでも、多くの人がアクセスできるオンライン展示会と、真剣につながりたいリアルの展示会とのハイブリッドになると予想されます。
カントリーリスクに注意
新型コロナウイルスによる世界的な移動の制限は、ワクチン接種が進むにつれ急速に緩和されると考えられますが、注意したい点もあります。
国・地域によっては、感染状況が悪化したり、厳しい規制が長引いたりする可能性が大。
仕入れ先の国の経済力や貿易の占めるウェイトなどにより、再び仕入れが滞ることを想定しておいた方がいいでしょう。
短期的な対策として在庫の積み増しや、中長期的には複数の国・地域に仕入れ先を分散することが対策になります。
オンライン化は輸入ビジネスにチャンス
ウィズコロナ時代の輸入ビジネスの仕入れは、オンラインを活用することで海外のサプライヤーとこれまでより簡単にコミュニケーションを取ることが可能になります。
日本にいてサプライヤーと意思疎通ができ、商品発掘もできるので、時間・費用の両面で輸入ビジネスを手掛けるハードルが下がります。個人でも、副業でも可能。
販路もネット化が進みます。広範囲の顧客に、大きな投資をせずに販売できるチャンス。
オンライン化は輸入ビジネスにとって大きなビジネスチャンスでもあるのです。
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