輸入ビジネスを育てるマーケットリサーチとは？顧客をつかむ商品選び

輸入ビジネスにマーケットリサーチが必要な理由

ビジネスを成功させるのに必須といえるのがマーケットリサーチです。
あなたの輸入ビジネスは勘とセンス頼みになっていませんか？
「もっと売れると思ったんだけどなあ」
「商品リサーチしてもすぐに価格競争で赤字になる」
これはマーケットリサーチの不足が原因かもしれません。
売れやすい商品選びや、中長期にわたって利益が出るビジネス作りには、販売するマーケットを知り、商品の動向を知ることが重要です。

マーケットリサーチとは？

マーケットリサーチとは市場調査のことです。もっというとマーケティングのために市場を知るための調査のこと。
マーケティングというと難しい理論のイメージがありますが、要は売れるしくみをどのように作るかということです。ビジネスには欠かせません。
マーケティングの基本の方法では、ターゲットとなる客層を絞り込み、ニーズにあった商品をふさわしい方法で売るのが良いと言われています。
検討の順番はマーケット→購買層→商品です。
いきなり商品を選ぶのではなく、まずどんな輸入ビジネスにするかを検討してから、ビジネススキーム（仕入れ・販売の方法）や扱う商品を検討します。
以下順を追って解説していきましょう。

マーケットを知る

初めに、輸入ビジネスで扱いたい商品ジャンルの販売状況をリサーチして、市場規模や商品の動向をつかみます。
・何が、どれくらい売れているか？
・販売価格は？
・市場規模は？
・主要なメーカー、販売者は？
同時に、購買トレンドや人口・所得水準などの大きな動きも社会・経済ニュースなどで把握しておきましょう。
こうしてマーケットリサーチで得た情報を元に、その中で競争が少ない分野や、自分に強みがある分野を探し、ターゲットとして設定します。

マーケットのリサーチ方法

調査機関などによるマーケットリサーチの報告書がマーケットレポートです。
マーケットレポートがない場合には自分でなるべくデータ収集し推測してみましょう。
市場規模は所有率・購入頻度からある程度推測できます。
販売数量・価格はAmazonの売れ筋ランキングなどを使い推測することも可能。
商品の種類やトレンドは、メーカーや販売店のWEBサイトや店舗で観察することができます。

業界の情報

マーケットを知る近道は業界の情報を入手することです。
仕入れ先探しを兼ねて、関連する見本市・展示会を視察してみましょう。
主要なメーカー・卸の顔ぶれや商品のトレンドなどの全体像が分かり、詳しく話を聞くこともできます。

購買層を知る

マーケットの情報から輸入ビジネスのターゲットとなる購買層・商品群を絞り込んだら、次はその購買層についてリサーチします。
・購買層の特徴は？
・どんな店・サイトで買うか？
・購入する主な理由は？　など。
こうした情報に合わせて、輸入ビジネスのコンセプトや販売方法を決定します。

購買層のニーズのリサーチ方法

輸入ビジネスの販売で非常に重要なのが顧客のニーズです。
購買層がその商品群でどんなニーズや不満を持ち、どんな基準で選ぶのかをリサーチ。
購買層に人気のあるTV番組・WEBサイトや、ターゲットに人気のあるソーシャルメディアなどが参考になります。
インタビューやネット調査を使いリサーチすることも可能です。

商品を絞り込む

ここまで輸入ビジネスのターゲットとなる購買層を絞り込み、ニーズを調査してきました。
いよいよこのニーズに合った商品を検討します。
たとえば、購買層に売れている商品をリサーチし、さらに高評価・不満のポイントを改良した商品など。
以下のような隠れたニーズも探してみましょう。
・通販サイトやメルカリで販売がじわっと上昇している商品
・googleやSNSで増えているキーワードに関連するもの
購買層に人気のある番組・サイトで取り上げられた商品や、先行して海外で人気の商品なども、今後人気が出ることが期待できる商品です。

競合を知る

最後に競合となる商品のリサーチです。
完全に同じ商品を販売する競合ショップのほか、競合する類似商品も探し、以下を確認します。
・販売価格
・ブランド
・販売数量
自分のショップ・商品と競合ショップ・商品の強み・弱みを比較検討して、販売手法や販売価格・セールスポイントなどを決定します。

輸入ビジネスをマーケットリサーチで育てよう

輸入ビジネスに必要なマーケットリサーチの方法を解説しました。
輸入ビジネスでリサーチというと、販売数量や価格のリサーチを思い浮かべる人が多いと思いますが、これはマーケットリサーチのほんの一部です。
人気や価格だけを追いかけると商品ごとに価格競争の勝負になってしまいます。
特色のある輸入ビジネスで購買層のニーズに応えれば、固定客・ファンの獲得も夢ではありません。
マーケットリサーチでライバルに差を付けて、中長期にわたって利益が出る輸入ビジネスを目指しましょう。