関税の払い方は?個人的な買い物と輸入転売ビジネスに分けて解説
個人的な買い物の関税の払い方(空港)
海外旅行ではショッピングを楽しみにしている人も多いでしょう。
素敵なデザインの家具、日本より安いブランド品などを夢中になって買っていると、結構高額になってしまいます。
関税の払い方について知っておきましょう。
【個人用】空港で関税が免税になる範囲
飛行機の機内で配られる「携帯品・別送品申告書」に免税になる基準が書かれています。
これを超えると関税が掛かります。
但し、1品目合計で1万円以下のものは原則として免税です。
参考:通関案内
空港での関税の払い方
1.「携帯品・別送品申告書」(家族で1通)を記入
2. 赤(免税範囲を超えている人用)の検査台に進む。
3.「携帯品・別送品申告書」とパスポートを提出。領収書、クレジットカード利用控なども準備しておきます。
4. 税関検査場内の銀行窓口で指示された関税額を現金で納付。窓口がなければ税関職員に払います。
【個人用】空港での関税の計算方法は?
関税を計算するための課税価格は、小売価格の6割程度として計算します。
簡易税率は15%。つまり、関税額=購入価格×0.6×0.15 です。
酒、たばこ、1個10万円超のもの、米・海苔・パイナップルなどで例外があります。
参考:通関案内
ビジネス目的の関税の払い方(空港)
買い付けた商品をハンドキャリーで持って帰ってきたというケースです。
輸入転売ビジネスの仕入れなど、ビジネス目的で購入したものは輸入申告が必要です。
空港でのビジネス目的の関税の申告方法
課税価格が30万円程度以下の場合は空港で申告することができます。
関税の払い方は前章の「空港での関税の払い方」と同じ。
書類は「輸出・輸入託送品(携帯品・別送品)申告書」を選びましょう。
2通記入して提出すると、1通が輸入許可通知書として交付されます。
受け取ったインボイス(請求書やレシートのようなもの)の準備も忘れずに。
【ビジネス用】空港での関税の計算方法は?
簡易税率15%が適用されます。(酒、たばこなどは別に規定あり)
税率が通常より高い品目が多い点に注意です。
また個人的使用の場合の免税範囲や計算方法は適用されません。
関税額=関税を計算するための課税価格(購入価格+運賃)×0.15 です。
運賃や為替レートには独自の表を使います。
【ビジネス用】ハンドキャリーで課税価格が30万円超の場合
関税率は一般の税率を使います。
航空貨物や海上貨物で輸入したときと同様、一般の輸入通関手続きになります。
専門の通関業者に依頼し、通関業者に対して払うのが一般的です。
【個人用】別送品の関税の払い方
現地から送った荷物があるときは、空港での申告のときに手荷物分と合わせて「携帯品・別送品申告書」に記入します。
2通提出し、1通に確認印を押したものを返してもらってください。
送る荷物には外側や送り状などに「別送品(Unaccompanied Baggage)」と大きく明記。
その表記がある荷物が着くと連絡が来るので、「携帯品・別送品申告書」で手続きをします。
免税範囲や関税額は手荷物と合わせて計算します。
ビジネス用の場合には別送品というしくみはありません。
海外からの荷物の関税の払い方(国際宅配便)
海外のインターネット通販で購入する場合や、海外から荷物を送るとき、一般的には国際宅配便(DHL, FEDEXなど)を使います。
関税の手続きは運送会社がやってくれるので、配達の際にドライバーに支払うか、送られてくる請求書で払います。
国際郵便(EMS)も同様ですが、高額だと手続きが変わります。
少額の関税の払い方は簡単。規制に注意
空港や宅配便での少額の関税の手続き・支払い方法は簡単です。
注意したいのは輸入規制。ドラッグやワニ皮などのように持ち込み禁止・制限されているものがあります。
参考:通関案内
転売目的であれば、食品や化粧品など規制があるものは先に許認可を取得しておく必要があります。保税倉庫で長く保管することになると費用がかさみます。気を付けましょう。
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