ストレスなしで乗り切るイタリア人との商談
同じイタリア人でも、時間の使い方には地域差がある!
イタリア人というと、陽気でフレンドリー、だけど時間にルーズというイメージがあります。
実際、ローマや南部ではこうした傾向が強いことは否めません。
しかし、経済の中心であるミラノをはじめとする北イタリアでは、生活のリズムが南部とは異なります。
そのため、昨今では一概に「イタリア人=ルーズ」とはいいきれないのです。
ただし、約束の時間にイタリア人が遅れてくるようなことがあっても、それは特に驚くべきことではないことは頭の片隅にとどめておく必要があります。
商談やプロジェクトは、暗中模索+試行錯誤のイタリア人
日本人やドイツ人の特徴として挙げられるのが、プロジェクトや商談のターゲットが絞られると、そこに向かって真っすぐに向かっていく姿勢です。
ところがイタリア人は、目標が決まっても、途中で方法やターゲットを変更することに躊躇しない人たちです。
相手をしている日本人は「自分たちの進め方の何が悪かったのか」と悩みますが、イタリア人にとっては先を急がずにベターな目標と方法を模索していくのが普通ということを覚えておくと良いでしょう。
言葉遣いは大切、でも杓子定規は好まないイタリア人
国籍のいかんにかかわらず、商談やプロジェクトを推進するうえで共通の言語の使い方は非常に重要です。正しい言葉遣いや相手への思いやりは、社会人としてのベースと考えるべきです。
ただしイタリア人は、杓子定規になりすぎることを好みません。スタートはともかく、ある程度打ち解けてきたら、意見を交わしやすいフレンドリーな空気も大事というわけです。
また、日本人が好む婉曲表現がかえって伝わりにくい場合もあります。言いにくいことでもはっきり言葉にした方が、イタリア人はそれを悪く取ったり根に持つようなことはあまりありません。
逆にイタリア人も、私たちに直接的な言葉で望むものを伝えてきますが、こちらもそれに対して悪感情を持つことなく、素直に耳を傾ければ問題ありません。本音と本音を冷静に交わし合う。それがイタリア人との円滑なコミュニケーションのコツと言えるでしょう。
逆にイタリア人が理解できない日本人の癖
ところで、イタリア人も日本のビジネスマンと仕事をするうえで戸惑うことがあるのをご存知ですか。
それは、夕食や飲み会で普段はまじめな日本人が羽目を外し、翌朝再び生真面目な人に戻ってしまう現象なのだそうです。
イタリア人はアルコールに強く、酔っぱらって羽目を外すことはまれです。それで、日本人の舌がお酒が入ることで滑らかになると、ようやく慣れてきたかと喜ぶわけです。
ところが翌朝になると、昨夜打ち解けた日本人が再びまじめな人に戻ってしまって、イタリア人は戸惑ったという話がよくあります。
いずれにしても、イタリア人は概して話がしやすい人が多いので、商談でも相手にきちっと伝えることがそれほど難しくないでしょう。
しかし、雑談中のサッカーと政治の話には要注意です。これを始めると、熱く語り始めて止まらなくなってしまうイタリア人も多いことも覚えておいてください。
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