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貿易用語ETDとETAの意味とは?どこの出発・到着日を指すのか?

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ETD、ETAとは?

貿易にはアルファベット2、3文字で表す専門用語がいろいろあります。
意味が分からない略語で書かれていると、困ってしまいますね。
でもこれが貿易の世界の共通語なので、使いこなせるようになるととても便利です。

ETDとETAはスケジュールの連絡に使う貿易用語。
貿易の出荷・着荷予定を知らせるときに使われるほか、飛行機のフライトスケジュールなどにも使われています。
ETDとETAの意味と違い、使い方を確認しておきましょう。

ETDとETAの意味は?

ETDとは?

ETDとは船や飛行機の出発予定日(または時刻)のことです。
ETDはEstimated Time of Departureという英語の略。
主に貿易で荷物を運ぶときに、海上貨物輸送の船や、航空貨物輸送の飛行機の出発予定日を指します。船なら本船出港予定日のことです。

ETAとは?

ETAとは船や飛行機の到着予定日(または時刻)のことです。
ETAはEstimated Time of Arrivalという英語の略。
船なら本船入港予定日のことです。
予定を連絡するときには、船や飛行機の出発予定ETDと、到着予定ETAを両方記載します。

ETB、ETC、ETSとの違いは?

貿易用語にはETD、ETAと似たような意味で使われる言葉がほかにもあります。
・ETS(Estimated Time of Sailing/Shipment=出港予定日)
意味はETDと同じく、出発予定日・時刻を意味します。海上輸送のみで使う用語です。
・ETB(Estimated Time of Berthing/Berth=着岸予定日時)
・ETC(Estimated Time of Completion=荷役終了予定日時)
この2つは港での船の詳細スケジュールを示すときに使う言葉です。小口の輸出入ではあまり目にしません。
ETAは港のあるポイントに到着することを指していて、その後ETB(岸壁に到着予定)、ETC(荷役終了予定)という順で進みます。
そして船はまた次の目的地に向けて出港。ETD/ETS(出港予定)に続きます。

旅行スケジュールの場合

ETD、ETAは航空業界や旅行などのフライトスケジュールでも使われています。
貨物と同じように、出発予定・到着予定という意味です。
貿易の納期連絡は日付までですが、フライトスケジュールの場合には時間も一緒に記載します。
貿易用語ほどよく使われる言葉ではないので、自分が書くときには”Estimated Time of Departure”と略さずに書く方が無難です。

航空業界の似たような言葉

航空業界でETD、ETAのように出発・到着を表す言葉はほかにもあります。
・STD(Scheduled time of departure=時刻表上の出発時刻)
・STA(Scheduled time of arrival=時刻表上の到着時刻)
・ATD(Actual time of departure=実際に出発した時刻)
・ATA(Actual time of arrival=実際に到着した時刻)
ETD・ETAは、時刻変更がなければSTD・STAと同じで、フライトに遅延など変更があった場合には実際の予定時刻を表示します。
ATD・ATAは確定した時刻です。

ETD/ETAはどこの出発・到着を指しているの?

ETD/ETAは船や飛行機の出発/到着予定日・時刻です。
出荷元から荷物が出る日や、届け先に荷物が着く日ではありません。
ETD/ETAが出荷の流れのどの部分を指しているのか、見てみましょう。

⑴ 出荷元から発送 → A港・空港 (トラックなど短距離輸送)
A港・空港 → B港・空港 (船や飛行機などの長距離輸送)
⑶ B港・空港 → 指定地へ着荷 (トラックなど短距離輸送)

国境を越える取引の場合、2)が国際輸送で、1)と3)がそれぞれの国の国内輸送です。
貿易の納期連絡では、2)の国際輸送の船や飛行機について、荷物がどの便に乗るかを連絡します。
ETDはA港・空港の出発予定日・時間、ETAがB港・空港の到着予定日・時刻です。

ETD/ETAと着日・出荷日の関係は?

ではこのETD/ETAの情報から、荷物の到着日や出荷日を知るにはどうしたらいいのでしょうか?

荷物はいつ届く?

海上輸送や航空輸送の場合、荷物が港・空港に着いた後、通関手続きと国内配送が必要です。
輸入する人(会社)は、物流会社に依頼し、正確な配達日を確認します。(国内配送も売主が手配する場合を除く)
事前に準備した場合の配達日は、飛行機ならETAの翌日、船なら3日後くらいが一般的な目安です。港・空港からの距離や、混雑状況によって変化します。
ETAはあくまで予定で、悪天候やストライキなどで船が遅れることは珍しくありません。余裕を持ったスケジュールを組んでおきましょう。

海外宅配便の場合は?

海外宅配便(DHLなど)やEMSなどを使って直接配達される荷物の場合は、空港の発着日を連絡することはあまりないと思われます。
配達予定は送り状番号(Tracking Number)を使ってWEBサイトで追跡します。
ETDという連絡が来たら、Estimated Time of Delivery(配達予定日・時刻)の意味かもしれません。
人によって違う意味で使っている可能性があるので、疑問に思ったら連絡してきた人に確認しましょう。

出荷日はいつ?

輸出する人(会社)は、船や飛行機の便が決まったら、ETDに間に合うように出荷します。
カット日(Cut-off)と呼ばれる締切日があり、その前日に通関ができるよう、カット日の2日前までに港や空港の倉庫に搬入することになっています。
大まかな目安は、航空便利用ならETDの2日前搬入、船便利用なら5日前搬入です。(土日祝を除く)
輸出先の地域や、コンテナごと出荷する場合、また船会社によっても異なるので、詳細は運送会社に確認してください。
また、梱包作業を依頼する場合には、その分早く搬入する必要があります。
年末年始やゴールデンウィークなど連休のときには、出荷からETDまでの時間が長くかかるので、特に注意が必要です。

ETDとETAの使い方実例

具体的なETD/ETAの使い方の例です。

貿易の場合

船積通知(Shipping Advice、S/A)はこんな風に書かれています。

ETD Shanghai 20 JUL 2021
ETA Tokyo 23 JUL 2021
Vessel Sakura

これは2021年7/20上海発→7/23東京着、飛行機や船の便名はVessel Sakuraという意味です。

旅行スケジュールの場合

海外出張の日程表の例です。特に決まった書き方はありません。

DEC 4, 2021(SAT) 05:20 PM – ETD HANEDA, JAPAN
DEC 4, 2021(SAT) 10:40 AM – ETA SEATTLE, USA
FLIGHT NO: DL 166

2021年12月4日(土曜日)の午後5:20に羽田を出発し、同日10:40にシアトルに到着予定と書かれています。便名はDL166です。

納期連絡によく使われる表現

上の例を見て、「日付が読めない」と思った人もいるでしょう。
よく使われる表現を知ると、読み解けるようになります。

日付の書き方

日本なら2021年12月4日のように年月日の順番で書きますが、英語では以下の2通りの順番をよく目にします。
・月・日・年 – “DEC 4, 2021″、”12/4/2021″など
・日・月・年 – “4 DEC 2021″、”4/12/2021″など
DECはDecember(英語の12月)の略。曜日も最初の3文字に略します。
“4/12/2021″は4月と12月の両方の可能性があるので、確認しておきましょう。

納期の時期の表現

受注の際の納期回答など、まだ出荷まで時間があるときには、詳しい輸送スケジュールを決めずに大体の納期を連絡します。
そこでよく使われる略語がこちら。
・BEG→初旬(1-10日)
・MID→中旬(11-20日)
・END→下旬(21-31日)
それぞれ、英語のBeginning, Middle, Endの頭の部分から来ています。
”MID/SEP ETA NAGOYA”なら「9月中旬に名古屋着予定」という意味になります。

ほかにもある省略表現

“BY SEA”とあれば船便使用。”BY AIR”なら航空便使用です。
「この納期では間に合わない!」という場合には、早い便か航空便に変更可能か、すぐに相談してみてください。

FOBやCIFは貿易条件です。
FOBの場合は、売主が手配するのは自国など指定した港や空港まで。国際輸送を手配するのは買主です。

ETDとETAを使いこなすと納期連絡が楽になる!

ETD/ETAは納期連絡に使う貿易の専門用語です。
元の英語を覚えなくてはいけないようで、面倒に感じるかもしれません。
実際には、ETD/ETAは日付や地名と必ずセットなので、慣れれば覚えていなくても理解できます。
また、ETD/ETAを使うと、上の船積通知のように、単語を並べただけで必要な出荷の情報が伝わります。
文章が必要ないので、書くのも読むのも簡単。納期連絡が楽になります。

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