ヨーロッパで英語は通じる?旅行・仕事シーンで地域別に解説
ヨーロッパで英語は通じる?
ヨーロッパには大小さまざまな50以上の国があり、独自の文化や歴史を誇ります。
使用言語も、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語……など、世界で使われている言葉がずらり。
多彩な文化は魅力的ですが、旅行や仕事では英語が通じるのかどうか気になります。
ヨーロッパで英語が通じる国・場面と、その反対に英語が通じにくい国についてご紹介します。
ヨーロッパの地域別の英語力
ヨーロッパといっても広く、英語が通じるかどうかは地域によって差があります。
英語が公用語の国
イギリスはもちろん英語が通じます。イギリスでは英語が事実上の公用語です。
このほかアイルランドとマルタも英語が公用語になっています。
ヨーロッパ北部
非常に英語がよく通じるのが、オランダや北欧(フィンランド・スウェーデン・ノルウェー・デンマーク)の国々です。
「ここは英語圏!?」と思うほど普通の店の人も流暢な英語を話します。
現地の言葉が英語に近く、英語を身に付けやすいと言われています。
西ヨーロッパ
ヨーロッパの西の地域では、大きな駅やホテルでは英語が通じますが、たとえばデパートの売り場の店員に尋ねるときには苦労することが多いです。
ヨーロッパではざっと北部の人は英語レベルが高く、南部、特にラテン系言語の国(フランス・イタリア・スペインなど)では一般の人の英語レベルは低い傾向にあります。
特にフランスなどの大国では、外国語を使う機会があまりないからか、英語はあまり通じません。
ドイツも一定の年齢層以上の人は英語が不得意です(ドイツの若者は話せる人が多くなっています)。
東ヨーロッパ
ロシアなど旧社会主義圏では英語は通じないというイメージを持つ人も多いでしょう。
ところがロシアでも外国人が多い都市では英語も使われています。
EF EPI 英語能力指数(英語テストによるランキング)の2022年版によると、ロシアは40位で「標準的」でした。
(ちなみに「非常に高い」はオランダや北欧など、フランス・イタリアは「標準的」、日本は80位で「低い」という結果です)
さらに、東欧と呼ばれるチェコ、ポーランドなどの国は、ほとんどが「非常に高い」や「高い」にランクされています。
小国が多い東欧では、仕事や生活で外国と接する機会が多く、また外国のテレビ番組や本をそのまま目にすることも多いため、普段から英語に親しんでいるという事情があるようです。
ビジネス、観光地で英語は通じる?
ここまで地域別の英語力を紹介しましたが、国際ビジネスや観光の場面に限れば、実はどこでもかなり英語が通じます。
ヨーロッパの国際的な駅や観光地ではたとえば英語対応の窓口などが見つかるでしょう。
複数の言葉を話せる人も多く、英語を含めた多言語対応になっています。
ヨーロッパのビジネス英語レベル
ヨーロッパでは国際ビジネスに携わる人の英語力はハイレベルです。
英語が母国語ではないにもかかわらず、ネイティブのようなスピードで会話が進みます。
英語が得意な人なら問題なくコミュニケーションできるでしょう。
英語が苦手な人は遠慮せずに「ゆっくり話して」とリクエストするのがおすすめです。英語が不得意な人にも慣れていて、分かりやすく話してくれることと思います。
ヨーロッパで英語はなぜ通じる?
EU(欧州連合)では、英語はドイツ語・フランス語と並んで欧州議会で作業する文書に使われる主要な言葉の一つです。
なぜヨーロッパで英語がよく使われているのでしょうか?
イギリス
イギリスはヨーロッパと結びつきの深いこの地域の大国です。
2020年まではEUのメンバーであり、イギリスの事実上の公用語である英語がEUの公用語の一つとして採用されました。
多言語推奨
ヨーロッパでは多言語を習得することが奨励されています。
国ごとに教育制度は違いますが、ほとんどの国で第1外国語として小学校から英語を学習。中学校から第2外国語を学ぶ国も多くあります。
ヨーロッパでは、仕事や国際結婚などで、職場や親戚や近所などにいろいろな言葉を話す人が入り交じっていて、実際に多言語の必要性が高いという背景があるためです。
また国によっては公用語が複数あり、相互の理解が社会の安定に欠かせないという事情もあります。
英語は異文化間の理解とコミュニケーションの最重要言語になっているのです。
英語は国際交流の公用語
本記事ではヨーロッパで英語が通じる地域・通じにくい地域と、ヨーロッパで英語が使われる理由を紹介しました。
英語が得意ではない人が多い地域でも、国際ビジネスや観光の場面では、英語を中心に多言語が使われています。
英語は国際交流の公用語です。
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