ドイツの治安は?主要都市の治安が悪い場所と人気イベント時の注意点
ドイツの治安の状況は?
ドイツは世界では比較的治安が良い国とされています。
2023年に発表された「世界平和度指数」によるとドイツは15位です。このランキングは治安・紛争・軍事化などの指標を合計し、各国がどれくらい平和かを表しています。
ちなみにフランスは67位。ドイツはヨーロッパの大国の中で最も高い順位になります。
一方、日本はランキング9位で、日本との比較ではドイツの方が低い評価です。
外務省によると、ドイツの人口10万人当たりの犯罪発生件数(2022年)は日本の約14倍になります。
日本からの旅行・出張では、安全情報を確認し、十分注意することが必要です。
本記事で紹介する治安が悪い地域や、人の集まるイベント時の注意点を参考にしてください。
ドイツ主要都市の治安情報
ドイツの保険会社Allianzが、ドイツで最も危険な都市と最も安全な都市のランキングを発表しています。
2023年発表のランキングによると、ドイツで最も危険な都市のワースト1位はフランクフルト、2位はベルリンでした。
反対にドイツで最も安全な都市の1位はミュンヘンです。
フランクフルトの治安情報
フランクフルトで犯罪に遭う可能性が高い場所は、空港、繁華街、フランクフルト中央駅とその周辺です。
特にフランクフルト中央駅近くにある、カイザー通りの北側の風俗地区(モーゼル、エルベ、ヴェサー、ニッダの各通り)は治安が悪い地域として知られています。
フランクフルト中央駅近くに泊まる場合には近づかないように注意してください。
ベルリンの治安情報
ベルリンは人口当たりの犯罪発生件数がドイツの中で最も悪い都市です。
スリや置き引きが多く発生していて、空港や動物園駅・中央駅等のターミナル駅とその周辺、繁華街、観光名所、公共交通機関などでは特に注意が必要です。
また、昼間は活気があっても、夜間になると治安が悪化するエリアもあります。(詳細は外務省HP参照)
夜間の移動にはタクシーを使い、特に夜の一人歩きは避けるようにしてください。
ミュンヘンの治安情報
治安の良い街として知られるミュンヘンでも、犯罪件数はドイツ全国の推移と同様に増加しています。
スリや置き引きの被害が多いのは、観光名所、中央駅・空港とその周辺、レストラン、ホテル、公共交通機関などです。
また、中央駅や旧市街(マリエン広場、カールス広場)周辺では、ナイトクラブに薬物乱用者が集まり、酔客による暴行・傷害事件が多発しています。夜間は出歩かない方がいいでしょう。
人気イベントはスリに注意!
ドイツの治安で最も注意が必要なのがスリと置き引きです。
スリと置き引きが多い場所・時期
人が集まるところや、旅行者が多いところではスリや置き引きの被害が多くなっています。
・空港
・鉄道のターミナル駅
・電車、地下鉄、バス
・ホテルのロビー、レストラン
・観光名所周辺
・デパート、マーケット
また、人気イベント開催時には被害が多くなります。
・大規模メッセ(見本市・展示会)
・サッカー等のスポーツイベント
・カーニバル
・クリスマスマーケット
・オクトーバーフェスト
大規模なメッセの開催時期には欧州内外から窃盗団が流入してくると言われており、注意が必要です。
スリと置き引きの対策
スリと置き引きの被害に合わないための基本的な対策は以下の通りです。
・バッグは必ず口が閉まるものを選び、体の前で抱える
・貴重品はセキュリティポーチなどで身につける
・見知らぬ人から声をかけられたら警戒する
・体を押されたり触られたりしたらすぐにバッグのファスナーを確認する
特に、写真撮影や切符の購入などで荷物から手を離すと、スリの被害に合いやすくなります。
海外では荷物から目を離さないことが鉄則です。
テロ、暴動
不特定多数を標的とするテロも治安上の懸念です。
ドイツでは2016年に、ベルリンのクリスマスマーケットに大型トラックが突入するテロ事件が発生しました。その後大規模なテロ事件は発生していませんが、テロ計画が摘発されるなどテロの脅威は存在しています。
また、大規模なデモや集会から暴動が度々発生していることも懸念点です。
ドイツでは難民を積極的に受け入れていますが、これに対する反移民・難民デモが多く行われ、一部が暴徒化するケースが起きています。情報に注意して近づかないようにしてください。
ドイツ旅行でも身の回りに注意
ドイツの治安状況や、主要都市・人気イベントの注意すべきポイントを解説しました。
ドイツは治安が比較的良く、治安が悪い場所や夜間でなければ、身の危険を感じることはほとんどないでしょう。
とはいえスリや置き引きには要注意です。基本的な対策を徹底してドイツ旅行を楽しんでください。
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