海外出張で必要な持ち物は?ネット環境のチェックも万全に
初めての海外出張は誰しも何かと不安ですよね。プライベートの海外旅行とは違い、仕事で行く海外出張ではトラブルやミスは避けたいもの。不慣れな外国では日用品はもちろん、会社のパソコンやスマホなどの通信機器が問題なく繋がるのかどうかを確認することも大切です。また、本記事では海外出張中にリスクが増大しやすいとされる企業機密情報漏洩と、その保護対策についても解説します。
1)海外出張で必要なものリスト〜日用品〜
まずは海外出張に必要となる日用品からチェックしていきましょう。
機内持ち込み | |
必需品 | パスポート(有効期限・残存期間に注意) |
ビザ(必要な場合) | |
Eチケット | |
クレジットカード | |
現金(日本円・現地通貨) | |
携帯電話・スマートフォン | |
海外旅行保険証 | |
ESTA・EITASなどの事前申請(アメリカ・ヨーロッパの場合) | |
パソコン | |
あると便利 | 歯ブラシ |
マスク | |
受託手荷物(スーツケース)に入れるもの | |
必需品 | 衣類(下着・着替え・パジャマなど) |
洗面用具 | |
生理用品 | |
薬 | |
充電器 | |
変換プラグ | |
コンタクト用品 | |
あると便利 | 顔写真(4.5cm x 3.5cm)・戸籍謄本(パスポート紛失時に必要) |
海外出張に慣れている方でも起こしがちなミスが、パスポートの残存有効期間不足による渡航キャンセルです。パスポート有効期限内であっても、行き先の国によってはパスポートの残存有効期間が規定よりも少なかった場合、渡航することができません。
例えば日本国籍者がフランスへ出張する場合、シェンゲン協定加盟国から出国予定日時点でパスポート残存期間が3ヶ月以上必要とされています。渡航先の国によって必要とされるパスポート残存期間は異なりますので、必ず事前に確認するようにしましょう。
また、渡航先がアメリカの場合はESTA(エスタ)という電子渡航認証システムでの事前申請が必要です。同様に2025年よりEU諸国に渡航する際にもETIAS(エティアス)という電子渡航認証システムが導入される見込みです。認証を受けないと入国することができないため、申請を忘れないようにしましょう。
ETIAS参照URL:ETIAS(エティアス)申請とは?ヨーロッパ渡航に必要な電子渡航認証システム | ETIAS application site
ETIAS公式サイト等については公開確認できましたら改めてご紹介します。
ESTA公式URL:Official ESTA Application Website, U.S. Customs and Border Protection
2)海外出張で必要なものリスト〜仕事道具〜
次に、仕事関連で必要なものを見ていきましょう。
必需品 | パソコン |
VPN | |
USBケーブル | |
WiFiルーター | |
訪問先へのお土産 | |
名刺 | |
スーツ(必要な場合) | |
ビジネスシャツ(必要な場合) | |
あると便利 | USBハブ |
海外出張では持ち歩きのできるレンタルWiFiが便利です。事前予約しておけば、空港で手軽に受取り・返却できるサービスもあります。1台あればパソコン・スマホなど数台のガジェットと接続できるため海外出張では利用しない手はありません。
海外でのVPNの必要性について
インターネット接続するときに気をつけたいのが、冒頭でも触れた情報漏洩。近年、増加の一途を辿っているサイバー攻撃や不正アクセスですが、2020年の調査では判明しているだけでも103件に上り、そのうち51件(45社)が「ウイルス感染・不正アクセス」で約半数を占め、最多を更新しました。
サイバー攻撃はいつ、どこで起こるか分かりません。2020年には大企業の機密情報への不正アクセスが目立っており、あなたの会社の機密情報を狙う人は世界中に潜んでいると考えて良いでしょう。
参考URL:東京商工リサーチ 「上場企業の個人情報漏えい・紛失事故」調査(2020年)
安全にインターネットに接続し、情報を保護するためにはどうしたら良いのか?その解決策がVPN接続です。
VPNとは、Virtual Private Networkの略で「仮想プライベートネットワーク」を意味します。ユーザーとインターネットサーバーの間にVPNルーターを設置することで、仮想の専用線による安全なインターネット接続が可能となります。具体的には「トンネリング」「暗号化」などといった仕組みにより、プライバシーを確保します。
公共のフリーWiFiは暗号化されておらず、不正アクセスや通信内容の盗み見のリスクが非常に高いとされています。しかしVPNを使えば、海外出張中に空港などのフリーWiFiに接続する必要があるときにも通信経路を暗号化できるため、安全に接続できます。
VPNには安全性以外にもメリットがあります。
例えば、海外から日本の動画配信サービス(VOD)やYouTubeにアクセスできなかった経験はありませんか?これはIPアドレスによってこのアクセスが海外からのものだと判断され、ブロックされてしまうことが原因です。
このような場合でもVPNを利用すれば、日本のIPアドレスを選択することにより日本からのアクセスとして認識されるため、視聴が可能になります。
まとめ
リモートワークが定着する中、情報漏洩を防止するためにセキュリティ対策やネットワーク管理などのIT投資が急務とされています。世界を飛び回るビジネスマンにとって、社内機密を保護するためにも安全なインターネット接続は必要不可欠。VPNは出張中やリモートワークなど社外のどこからでも安全でスムーズなアクセスを叶える体制作りの手助けになるでしょう。
無料でGETする方法