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クラウドファンディングとは何か?ビジネス&実利的メリットと共感

クラウドファンディングとは何か?

いつの間にか一般的になった「クラウドファンディング」。
「クラファン」と略されることもあります。
インターネットの販売手法かと思えば、寄付の話のこともあり、金融の話でも出てきます。
クラウドファンディングってどういうことなのでしょうか? 分かりやすく解説します。

クラウドファンディングとは資金調達方法の一つ

クラウドファンディングはインターネット上で個人から少しずつ資金を集めて、夢の実現や社会の課題解決に必要な資金を用意する方法です。
クラウドファンディングとは、「群衆(クラウド)」からの「資金調達(ファンディング)」という造語です。
クラウドといっても「雲」(データを保管するサーバー)ではありません。
クラウドファンディングでは、実現したいことへの共感や参加したい気持ちを中心に、実現したい人と賛同する人がつながり、賛同する人から資金を集めます。

クラウドファンディングのしくみ

夢の実現や社会の課題解決をしたい人が起案者(募集する人)となり、インターネットのサイト上でプロジェクト(達成したいこと)を発信し、資金を募ります。
プロジェクトに賛同する人は、寄付や、モノやサービスの購入などをして、支援者になります。
一般的な流れは次のような感じです。
・起案者:「こんなことをしたい!」「応援してくれたら、こんなお礼をする」

・支援者:「応援する!」「自分は○○円払う」

・起案者:集まったお金を受け取り、プロジェクトを実行

・起案者から支援者にリターン(お礼)を渡す

クラウドファンディングのいろいろな種類

クラウドファンディングの一般的なしくみは上の通りですが、目的やリターンによって5種類の制度があります。
種類は「購入型」「寄付型」「金融型」など。
「購入型」は提案されたモノやサービスを購入することによって応援します。
映画「カメラを止めるな!」は製作上映の資金集めから支援が広がり、ヒットにつながりました。
「寄付型」はインターネットを使った寄付のこと。
応援したい自治体に税金の一部を寄付する「ふるさと納税」もクラウドファンディングの一つです。
「金融型」は投資による支援です。
投資の種類により、ソーシャルレンディングと呼ばれる融資型や、株式型、ファンド型の3種類があります。

クラウドファンディングの広がり

インターネットを使うクラウドファンディングは2000年代にアメリカで始まりました。
代表的なサイトKickstarterやIndiegogoなどが登場。
日本では2011年にサービスが開始されました。
代表的なサイトReadyfor(レディーフォー)、CAMPFIRE(キャンプファイヤー)、2013年にはMakuake(マクアケ)が登場。
購入型・寄付型クラウドファンディングを中心に、一般に知られるようになってきています。
2020年には新型コロナウイルス(COVID-19)で影響を受けたライブハウスや飲食店への支援で注目されました。
支援金額では金融型のソーシャルレンディングを中心に急拡大しています。

クラウドファンディングのメリット

クラウドファンディングのメリットは、実利的な面と夢の実現を目指すという面がミックスされているのが特徴です。

実利的なメリット

起案者にとっては、手軽に資金を募れるのがメリットです。
資金の少ないプロジェクトや、銀行から借りられるだけの実績がまだないスタートアップも、夢や目標に賛同する人がいれば、資金を集めて実行することができます。
一方、支援者にとっては、ほかで手に入らない商品や高い利息などが得られるメリットが注目されています。

支援することでプロジェクトに参加

クラウドファンディングでは、プロジェクトの実行者と賛同者が広くつながり、資金提供を通してプロジェクトを実行すること自体が特徴であり、メリットでもあります。
一人ずつは小口の支援でも、幅広く呼び掛けてたくさんの人が応援すれば、多くの資金を集めることができます。
支援する人にとっても、少額の資金提供でプロジェクトに参加できるのが原動力です。
共感や参加の意識が中心になるのでSNSでの拡散力が高く、宣伝・ファン作りの効果も期待されています。

ビジネス立ち上げ時のメリット

ビジネスの立ち上げ時には、クラウドファンディングを使うことでリスクを小さくすることが可能です。
おすすめはテストマーケティング。活発に質問やリクエストなどが出るので、販売動向や市場の反応を見るのにぴったりです。
支援者のフィードバックによって商品を改善していくことも可能。
また、輸入販売ビジネスにクラウドファンディングを使えば、注文を先に集めて、売れた分だけ発注することができるので、在庫や資金のリスクを抑えることができます。

All or Nothing型でリスクを削減

店舗オープンや商品開発など、最低限この金額が必要というタイプのプロジェクトでは、「All or Nothing型」という方式でリスクを削減できます。
これは、目標金額を達成したら初めてプロジェクトが成立する方式です。
目標金額に届かなければプロジェクトはキャンセルとなり、支援者が払ったお金は返金、起案者はリターン(商品など)を提供する必要がなくなります。
反対の「All in型」も選べます。必ず支援金を受け取り、リターンを届けるという方式です。

クラウドファンディングのデメリット

クラウドファンディングのデメリットは、プロジェクトが必ず成功するわけではないことです。
・プロジェクトが目標金額に届かず不成立:起案者は資金調達できない可能性あり
・成立しても途中で頓挫:支援者は返金されない上にリターンが得られない可能性あり
クラウドファンディングのサービス会社はプロジェクトの審査をしていますが、玉石混交であり、リターンを得られないリスクがあることは留意しておきましょう。

クラウドファンディングとは支援者とつながる資金調達方法

クラウドファンディングとは、夢の実現や社会の課題解決に必要な資金を、インターネット上で個人から募る方法です。
共感や参加したいという気持ちをベースに、実行者と支援者がつながることで、目標が実現できる可能性が広がる資金調達方法なのです。

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