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輸入ビジネスが儲からない人は費用をチェック!正しい対応方法を解説

輸入ビジネスが儲からない人は費用をチェック

「輸入ビジネスが儲からない」という嘆きの声をよく耳にします。
輸入ビジネス初心者や、輸送方法を変えたばかりの人は、輸入費用の見積もりに間違いがある可能性が大です。
輸入時の費用は種類が多く金額も大きいので、把握しきれないと赤字になってしまいます。
輸入費用の確認ポイントと、正しい対応方法を確認しましょう。

輸入ビジネスの費用チェックリスト

輸入ビジネスで発生する費用を以下の通りリストアップしました。
自分のビジネスに関係する費用をExcelなどで表にして管理するのがおすすめです。
見積もりを入力して採算を検討すると費用の計上漏れを防ぐことができます。
また、同じ表で実績も確認可能。販売価格を入力して利益を計算すれば、単品の損益管理ができます。

仕入れコスト

✅商品代金(仕入れ価格)
✅運送費
✅保険料
✅関税・消費税
✅送金手数料
(項目別の詳しい解説は後ほど)
仕入れコストの合計金額÷個数=輸入仕入原価になります。

販売するまでの費用

✅品質表示のラベル等の作成・貼付費用(該当の場合)
✅倉庫の保管費用(保管期間で計算する場合)
✅金利
売れるまでの期間は想定している在庫日数で計算します。

販売費用

✅ネットショップの販売手数料など
✅決済手数料
✅梱包費用
✅送料
✅倉庫の出庫費用(あれば)

固定費

✅固定費
毎月かかる固定費も計算に入れて損益を確認しましょう。
大体でいいのでたとえば毎月の費用を1カ月の全販売量で割って1個あたりの固定費を計算します。
固定費の例
・月額の出店費用
・倉庫のレンタル費用
・事務所家賃、コピー機などのリース代など
・ショップの宣伝費
・人件費

運送費・保険料

では輸入ビジネスで見落としがちな費用を項目別に解説します。

DHLなどの国際宅配便・EMS使用の場合

この場合は基本的に、運送費・保険料は商品代金に含まれているか、購入するときに商品と一緒に払います。
価格についての記載や支払い画面で確認してください。
輸入代行業者を使う場合は、検品費用なども含め、輸入にかかる総費用の見積もりを取っておきましょう。

一般輸入の場合

簡単に言うと国際宅配便・国際郵便以外の場合です。
運送費の内訳として以下の項目をチェックリストに追加してください。
✅貨物運賃(フレート)
✅港湾費用(通関手数料、コンテナ作業費、BAF・CAFなどのサーチャージなど)
✅国内運送費
✅倉庫の入庫費用(あれば)
フレート・港湾費用・国内運送費はフォワーダー(乙仲)、もしくは依頼している業者に見積を取って確認してください。

関税・消費税

ビジネス目的の輸入の場合、輸入関税は個人・法人や輸入方法を問わず発生します。
輸入関税の計算方法はこちら。

課税対象価格が20万円超など一般の実行関税率表を使う場合は、「関税分類の事前教示制度」で正しいHSコードを問い合わせるのが確実です。
このほか以下の税金がかかります。
・酒税・たばこ税などの個別消費税
・消費税
消費税の計算は「送料・保険料込み価格+関税+酒税等」×税率です。

送金手数料

クレジットカード払いの場合

海外のショップでクレジットカード決済をすると、海外事務手数料が1.6~2.2%くらいかかります。(両替レートに上乗せされています)
カード会社のWEBサイトに記載があるので確認しておきましょう。
また、ショップ側の手数料がサーチャージとして上乗せされる場合もあります。こちらは価格の注記などをチェック。

銀行振込(T/T)の場合

銀行振込の場合は海外送金になります。
外国送金手数料はネット銀行で1000円前後~、都市銀行の窓口だと7500円~です。
中継銀行手数料(コルレスチャージ)や受取銀行手数料を負担する場合はその分高くなります。

信用状(L/C)の場合

信用状(L/C)の場合は、費用がミニマム15000円~の銀行が多く、高額なので要注意です。
L/Cを開設する銀行で、開設・代金決済時などの費用を確認してください。

為替レート

仕入れ代金が米ドルなど外国通貨建ての場合は、為替レートで日本円に換算してコストを計算します。
支払いで使う両替レートは、ニュースで見る仲値のレートより不利なので注意。
クレジットカードの場合はVisaMastercardの基準レート+海外事務手数料、銀行振込の場合は手続きをする銀行の最新の為替レートを参照してください。(実際には変動します)

為替予約でリスク回避

注文してから支払いまでの時間が長いときは「急に円安になってコストが暴騰!」というリスクがあります。
注文した段階で代金の支払いは決定しているので、銀行振込の場合は注文と同時に為替予約をするのが基本です。
為替予約をすると円建ての商品代金が確定し、予想外の高コストになるリスクを避けることができます。

輸入ビジネスは輸入費用が要

輸入ビジネスで大きな割合を占める輸入費用の確認ポイントを紹介しました。
輸入ビジネスは販売価格とコストの見極めが重要です。
輸入ビジネスが儲からない人はまず把握できていない費用がないか確認してみてください。

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