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輸入ビジネスの始め方!何から始める?準備は?手続きは?

輸入ビジネスの始め方は?

輸入ビジネスは海外の商品を輸入して日本国内で販売する商売です。
小さな資金ですぐに始められ、自宅で隙間時間にできるので、個人の起業や副業にも向いています。
輸入ビジネスの始め方はどうしたらいいでしょうか?
必要な資格・勉強、準備・手続きは?
仕入れや販売の方法は?
初めての輸入ビジネスのポイントを紹介します。

未経験者に向く輸入ビジネスとは?

輸入ビジネスは具体的にはどのような仕事なのでしょうか?
輸入ビジネスと一口に言っても、いろいろなビジネススキームがあります。
(1) ネット販売で仕入れて、ネット販売で転売
(2) 海外のメーカーや卸売業者から仕入れて、ネットショップまたは実店舗で販売
(3) 海外のメーカーや卸売業者から仕入れて、日本で卸売
個人が始めやすいのは、(1)の仕入れも販売もインターネットで完結する方法です。
本格的に輸入ビジネスを手掛けるなら、自分のショップで販売する(2)が一般的。
軌道に乗ってきたら、独占販売権を獲得して(3)の他店への販売を組み合わせるとビジネスが大きくなります。
未経験者や、時間や資金をあまりかけられない人は、(1)から始めて、徐々に数量を増やしてステップアップするのがおすすめです。

輸入ビジネスのための勉強は?

輸入ビジネスを始めるためにはどんな勉強をしたらいいでしょうか?

資格取得は必要?

輸入ビジネスに資格は不要です。
関連する資格には通関士や貿易実務検定があります。
通関士とは、通関業者が通関手続きを代行するときに必要な国家資格。
貿易実務検定は、貿易実務の実務能力と知識を測る試験です。
両方とも資格を取得する必要はありませんが、勉強するツール・目標として活用が可能です。

貿易関連の知識は?

輸入ビジネスには、貿易物流や関税などの貿易関連の知識が必要になります。
最低限、基本的な専門用語の意味を、貿易実務の本などで理解しておくといいでしょう。
特に、アルファベット3文字で書かれる貿易用語はよく出てくる重要条件です。
支払い方法、貨物の輸送方法、関税や責任範囲の分担などの条件を、世界共通で簡潔に確認できるようになっています。
貿易に関する知識については、ジェトロやミプロ、都道府県等の中小企業支援センターでもさまざまなセミナーを開催しています。

英語、語学力はどれくらい必要?

貿易の共通語は英語です。取引相手とは英語(もしくは中国語など)でやりとりすることになります。
では英語が話せる必要があるかというとそうでもありません。
ネット上では自動翻訳も使えるので、やる気さえあればOK。
むしろ、異文化や違う商習慣を持つ相手とビジネスをする意欲や柔軟さが重要です。
突っ込んだビジネスの話をするには語学力が必要になってきます。実際の読み書きや会話の練習をすると仕事に役立ちます。

輸入ビジネスについては学べる?

商品選びや販売方法については、具体的な方法が書かれている本やインターネットサイトなどがあり、参考にできます。
(当ブログのほかの記事も参考にしてください)
これと並行して、マーケティングの基礎についても同様に読んでおくのがおすすめです。
基本的な考え方が身に付き、流行に振り回されにくくなります。

輸入ビジネスを始める準備・手続きは?

輸入ビジネスを始めるためには、どんな準備が必要でしょうか?

資金は?倉庫は?

資金は多いに越したことはありませんが、輸入ビジネスは少額でも可能です。
売りたい商品を買えるだけの資金(+α)で始められます。
自宅に置けるサイズの商品なら、倉庫も不要。
自宅を事務所兼倉庫にして、パソコン一つで始められます。

輸入ビジネスを始める手続きは?

輸入ビジネスを始めるときの決まった手続きはありません。
(手続きが必要な商品ジャンルもあるので、次の章も必ずチェック!)
会社法人の設立も不要。個人でOKです。開業届も必須ではありません。
最初はお試しで輸入販売をしてみて、継続的に本業といえるレベルで利益を出せるようになったら、次の項の手続きをするといいでしょう。

本格的に起業するときの手続き

本格的に輸入ビジネスを始めるときには、以下2つの手続きが推奨です。
1: 開業届と青色申告承認申請書
税務署へ提出します。個人事業主として税制上の優遇措置が受けられます。
2: 税関輸出入者コード(税関発給コード)取得
過去の輸出入実績を蓄積でき、税関審査の際に迅速に正しく判断してもらいやすくなります。
税関のホームページから申請できます。

輸入ビジネスは日本の規制に注意!

輸入ビジネスの始め方は簡単ですが、法律違反に注意。

規制がある商品ジャンル

商品ジャンルによっては輸入・販売に許認可が必要です。
代表的な商品は、食品、食器、植物・生き物、薬・化粧品など。
一番規制が厳しいのは薬や化粧品です。薬機法の対象で、輸入・販売に許可・届出が必要になります。
意外な感じがしますが、キッチン用品(食器、調理用具)や乳幼児用のおもちゃも、厳しい規制があるジャンルです。食品衛生法の対象で、日本の基準を満たすものしか輸入・販売できません。
輸入が禁止されているものもあります。麻薬や爆発物のほか、偽ブランド品やコピー品など。
輸入する前に、商品に規制がないか、ある場合には対応方法を税関のホームページなどで確認してください。
少量の場合も、輸入販売が目的なら規制の対象になります。

日本の法律対応は輸入者の責任

海外で売られている商品が、そのまま日本で売ると法律違反になることがあります。国によって法律が違うからです。
商品を日本の法律に合わせるのは輸入者の責任になっています。
たとえば家庭用品品質表示法では、日本語で表記するのはもちろん、表記する内容も指定されています。ラベルなどで表示を作って貼ってください。
このほか、販売するときには、景品表示法、特定商取引法、古物営業法などの法律が適用されます。基本的なルールを確認しておきましょう。

一番簡単な輸入ビジネスの始め方

では、いよいよ輸入ビジネスの始め方を見てみましょう。
一番簡単な輸入ビジネスの始め方は、まずはお試しで一つ輸入して販売してみることです。
海外旅行が好きな人なら、旅行先で見つけた雑貨を持ち帰って売ってみる。
海外の情報を見るのが得意な人なら、海外のインターネットショップで見つけた商品を取り寄せて売ってみる。
販売にはヤフオク!などのインターネットオークションや、メルカリなどのフリマアプリを使うと手軽です。
これだけでもう輸入ビジネスの第一歩です!

スムーズに始めるポイントは?

初めは少量で試し、段階的に量を増やすことがポイントです。
輸入ビジネスでは、初めのうちは予想外の費用や時間がかかることがあります。関税や物流費用に見落としがあったり、海外との感覚に差があって返品することになったり。
大量に仕入れて失敗すると、スタートで資金を使い果たしてしまいます。
最初のうちはロスを勉強代と思えるくらいの規模で売買してみて、知識・スキルを蓄えていくのがおすすめです。
尚、輸入するときには少量でも「ビジネス用」と申告してください。個人使用目的とは関税の計算が違うので、正しいコスト計算が身に付かない上に、脱税になってしまいます。

仕入れの方法はどうする?

規模が小さいうちは個人向けのネットショップで仕入れるのが手軽です。
ネットショッピングの感覚で、隙間時間に簡単に発注可能。
1個から仕入れることができるので、低リスクで売買が可能です。
海外のECモールの代表例は、Amazon(アメリカ・ドイツなど各国のサイト)、eBay、中国のアリババやタオバオ、天猫(Tmall)など。
海外発送OKの店なら日本までの輸送もお任せです。カード決済&宅配便利用が一般的で、家にいて仕入れが完結します。

本格的に仕入れる方法は?

さらに本格的に輸入ビジネスを始めるなら、継続的な仕入れルートを確保して、ある程度まとまった数量を仕入れるのが一般的です。
小売店からでなく、メーカーや卸売業者から仕入れると利益率が上がります。
商品や仕入れ元を探すのには、展示会・見本市や現地視察を活用するのが効果的。
英語や効率的な輸入のノウハウなど、必要なスキルのレベルが上がるので、必要に応じて専門家のサポートを受けるとスムーズです。

販売の方法はどうする?

販売するときも、インターネット販売を使うのが便利です。
一番簡単なのは、メルカリなどのような売買サービスを使う方法。商品を登録するだけで販売が可能になります。
継続的に商品を販売するなら、自分のショップを開設して販売するのが一般的です。
根強い人気があるのが、Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングなどの大手ECモール内に出店・出品する方法。
もう一つ、ネットショップ作成サービス(BASE, STORESなど)を使って、独立したネットショップを作るのも人気です。
どちらも指示に沿って作成していけば、プログラミングの知識がなくてもネットショップが作れるようになっています。

輸入ビジネスの成功のポイントは?

輸入ビジネスを軌道に乗せるためのポイントはあるでしょうか?

希少性のある分野を探す

個人が輸入ビジネスで継続的に利益を上げていくためには、競合とかぶらないような独自性、希少性を持つのがポイントです。
価格だけで勝負すると、激しい競争にさらされて消耗してしまいます。
日本では手に入りにくい商品群や、好きで突き詰めていけるカテゴリーを探して、その分野の専門ショップを作るのがおすすめです。
商品自体がほかで入手困難だとベストですが、その分野でオンリーワンのサイトを目指すという方向性もあります。
ヨーロッパのとある地方の工芸品に限定したり、使用用途を絞ったりして探してみましょう。

リサーチは十分に

商品選定をするときには、ほかのショップが取り扱う類似商品や、販売数量・検索数などを十分にリサーチ。
他社品と見比べて、商品の特徴か価格にメリットがあり、消費者に選ばれる商品かどうか確認します。
需要があるかどうかの確認も重要です。見込み客が少ないニッチ商品の場合は、対象のユーザーが集まるサイトやSNSなどで確実にアピールすることが欠かせません。

必ず少量で確認

先に紹介したポイントと同じように、新しいことに取り組むときには必ず一度少量で売買して確認することをおすすめします。
新しい商品ジャンルや、初めての輸送方法など、少量で一度テストしてみると想像と違うところが分かります。
特に初めての仕入れ元から購入するときには、まず少量の購入から始めるのが鉄則です。
製品サンプルだけでは分からない品質や、取引の習慣など、世界の会社はいろいろ。
継続的に取引できることを確認してから数量を増やすのが、低リスクでビジネスを運営するコツです。

輸入ビジネスを始めてみよう

輸入ビジネスの始め方は簡単です。資格や手続きなしで始められるので、まずは試してみることをおすすめします。
海外と取引をする中で、貿易にかかる費用や時間のイメージや、海外とのやりとりの感覚がつかめてきます。
法律違反に気を付けて、輸入ビジネスを始めてみませんか。

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