海外出張のトラブル対処法と事前の対策は？よくあるトラブル9選

海外出張のトラブル対処法は？

海外出張は、なかなか進まない海外とのビジネスを対面で一気に加速させるチャンスです。
どんな相手か、現地を訪れるのもワクワクします。
一方で、海外出張はトラブルが心配です。
どんなトラブルがあるでしょうか？
海外出張でよく起きる9のトラブルと、その対処法を紹介します。
対処方法を知って事前に対策することで、トラブルは軽減可能です。

1. フライト遅延

「飛行機が遅れて間に合わない！」
国際線の飛行機はよく遅れます。
冬季の中国などでは航空機の遅れが常態化していて、フライトキャンセルになることも。
時刻表を当てにせず、移動に十分な時間をみておくのがトラブルを小さくするコツです。車も渋滞します。
予定の便に乗れなかったときの対処法は、空港のカウンターに並んで振替えてもらうしかありません。急ぐ事情などを粘り強く主張してください。

2. スーツケースが出てこない

「機内預けにした荷物が出てこない！」
ロストバゲージです。残念ながらある程度の頻度で発生します。
空港で手荷物受取所の係員に伝え、荷物を探してもらってください。
原因は荷物の積み間違いが多く、後から届くことがほとんどです。
困るのは、荷物が届くまで、洗顔道具や着替え、出張の資料などがないこと……。
対応策として、到着翌日までにないと困る荷物は手荷物にするのが基本と言われています。
また、以前のタグはミスの元になるので外しておきましょう。

3. 酒の失敗

「宴会で意識をなくして上着も財布もスマホもない！」
韓国・中国やロシアなどでは、高いアルコール濃度の酒を飲み交わすことが、ビジネスの関係を深めるのに重要な役割を果たしています。
それで頻発しているのが上のような酒の失敗です。
ポケットなど落ちやすいところには貴重品を入れないように注意。
お酒が強くない人は初めから「呑めない」とアピールしておく方が無難です。

4. 体調不良

出張先で体調不良になると困ってしまいます。
辛いもの、食べ過ぎ、飲み過ぎなどによる胃腸のトラブルがよくあるパターン。
生水、生もの、それに飲み物に入っている氷も、あたる可能性が高いので避けた方がベターです。
日本で使っている胃腸薬や風邪薬などを持参しましょう。
東南アジアやインドなど気温が高い国では、冷房がきついので風邪に注意。長袖の羽織るものを準備してください。
また、出張前は準備や残務整理で睡眠不足になりがちになります。肝心の出張中に体調を崩さないよう体調を整えるのも未然に防ぐ方法の一つです。

5. ネットがつながらない

「Wi-Fiがつながらなくて、パソコンがつなげない！」
ネットは大事な通信手段。出張中の仕事に欠かせません。
ところがホテルによっては、Wi-Fiが使えるのがロビーだけというところもあります。
中国では、海外のインターネットサービスの多くやSNSが使用不可。GmailやLINEを仕事に使っている人は要注意です。
確実に連絡が取りたい場合や、見られたくないビジネス情報を扱うときには、VPN対応のレンタルWi-Fiを借りるのがおすすめです。長い移動時間に仕事が進みます！

携帯料金が高額になりすぎて停止！？

大手3社のスマホは海外でも使えます。（一部を除く）
ところが、日本国内と同じ状態で使っていると、データ通信が国際ローミングになるため、利用料が高額になってしまうのです。
「10万円超の請求が来た」「設定金額になり停止」などのトラブルに注意。
防衛策は以下の2つがあります。
1) データローミングの設定をOFFにする
2) 海外定額サービスを利用する

急いで連絡を取りたい！

ネットがつながらない状態で、急いで連絡を取りたいときの対処法はこちら。
携帯電話番号を使ったSMS（ショートメッセージ）なら、電話回線がつながっていれば格安スマホでも使えます。
海外出張中の人に急いで連絡を取りたい人も、一番確実に早く連絡できる方法です。

6. 服装・靴・カバンで困った！

「明日着るスーツにシミが！」
服など身の回りのもののトラブルも出張先では困ってしまいます。
まずはホテルに相談してみましょう。ソーイングセットの貸し出し、特急のランドリーサービスなど、便利なサービスがあります。
究極の対処法は現地調達です。都市ならたいていのものが手に入ります。
時間がないと予定を変更して買いに行くことになるので、余裕を持ったスケジュールにしておくと安心です。
靴やカバンは酷使すると壊れます。傷んでいないか確認しておくことも事前にできる対策です。

7. 予定変更

「出張の主目的のミーティングができない！」
仕事の上の大ピンチが予定変更です。相手の都合が変わった、予想外に時間がかかった、台風で動けない、など。
出張の目的を果たすためには、なんとか実現したいところです。
スケジュールに余裕があれば、組み替えるという対処法が取れます。
海外の打ち合わせは言葉の問題もあり倍以上の時間がかかるので、時間はたっぷり確保。
大事な要件が時間切れにならずに済みます。

8. タクシーでぼられた

タクシーなどでは、外国人と見て高額にふっかけてくることがあります。
客引きをしているドライバーや、白タク（タクシーの表示がない車）は危険です。
対策は、できるだけメーターを使うタクシーを選ぶこと。
対処法としては、レシートは手書きでもいいから必ず出してもらうことです。経費として精算できなくなります。

9. 盗難

海外旅行のトラブルの代表格はひったくり・置き引きなどの犯罪。海外出張にもあてはまります。
夜間の独り歩きや治安の悪い場所は危険です。
iPhoneやPCなど金目のものは特に注意。
ホテルでも盗難が発生します。部屋を離れるときにはスーツケースにしまい鍵をかけるのが理想です。貴重品やパスポートはセーフティーボックスへ。

海外出張のトラブル対処法を知って備える

海外出張を成功させるには、ホテルや空港での旅行技術、日本と違う環境への対応、そして仕事の3つが必要です。
要素が多いだけにいろいろなトラブルが発生します。対処法を知り、時間の余裕をみておくことが、メインの仕事への影響を抑えるカギになります。
尚、渡航先の治安や情勢によってはもっと深刻なトラブルへの対策が必要です。
外務省の海外安全情報などで、現地の状況を確認してください。
現地をよく知る人に空港からフルアテンドしてもらうのも、安全確保策の一つです。