海外仕入れができるサイト|個人向けから卸問屋まで難易度別に紹介
海外から商品を仕入れられるサイトは?
輸入販売ビジネスは海外の商品を仕入れるところから始まります。
海外から商品を仕入れるのに手軽で便利なのは、インターネット上で買えるECサイトです。
いろいろなタイプのECサイトがあるので、自分のビジネスに適したものを選ぶのがポイント。
難易度別にご紹介します。
A) 簡単! 国内の卸問屋サイト
一番簡単なのは、国内の卸問屋(卸売り)サイトを使うことです。
卸問屋(卸売り)というのは、販売する人(会社)向け専門の販売会社のこと。
日本では小売店(消費者向けのショップ)は卸から仕入れるのが基本です。
卸問屋(卸売り)サイトの多くはショッピングモールの形式で、たくさんのサプライヤーが出店しています。
国内品のほかに、海外のメーカーや輸入業者から仕入れたものを扱う会社もあり、輸入商材も仕入れ可能です。
海外品のある国内卸問屋サイトの例
大手ではNETSEA(ネッシー) https://www.netsea.jp/ が有名。
スーパーデリバリー https://www.superdelivery.com/ もアパレル・生活雑貨など幅広く扱うサイトです。
輸入品を多く取り扱うサイトもあります。
・TEN TO TEN(テン ト テン) https://www.tentoten-market.jp/tentoten インテリア雑貨、アパレルなど
・ザッカネット https://www.zakka.net/ 生活雑貨など
国内卸問屋サイトのメリット
卸から仕入れる最大のメリットは価格です。
小売店の仕入れ用価格なので、消費者向け価格より安く買うことができます。
最低購入数量はメーカーから直で仕入れるより少ないのが一般的。
数量1個から購入可能、消費者直送、というサイト・出店企業もあるので、在庫リスクを負わずに無在庫販売することも可能です。
(但し、無在庫販売を禁止しているECモールが多いので、販売するサイトの規定を確認してください)
日本に在庫がある場合には、納期の面でもすぐに納品されて安心です。
国内取引で仕入れが完結するので、海外と取引するのに比べて、安全でとにかく簡単!
海外との取引に不安がある・時間がない人におすすめです。
国内卸問屋サイトのデメリット
簡単に誰でもできるため、その分ライバルが多いのが難点です。
同じ商品をあちこちのショップが販売することになりがちで、価格競争になりすぐに値崩れしてしまいます。
仕入れコストも小売価格よりは安いとはいえ、大きな利幅は望めません。
手軽さを重視する人向けの方法です。
B) 副業にも 海外の個人向けECサイト
日本未上陸の商品を探すなら、海外の個人向けECサイトから仕入れてはどうでしょうか?
手間なのは海外のサイトで探して購入するところ。表記は英語や中国語などですが、google翻訳を使えば大体の意味は分かります。
購入方法は日本のネットショップとだいたい同じです。
海外の個人向けECサイトの例
・Amazon(各国のサイトのリンク https://www.amazon.co.jp/gp/navigation-country/) アメリカのサイトが大きくて有名。このほか多くの国・地域にそれぞれのサイトがあり、特色のある商品が掲載されています。
・eBay https://www.ebay.com/ アメリカのオークションサイトですが、世界中にユーザーがいて、仕入れにも多く使われています。日本からの輸出も可能。
海外の個人向けECサイトのメリット
個人向け通販なので簡単に輸入できるのがメリットです。
ポチっとクリックしてクレジットカードやPaypalなどで支払うだけ。交渉や審査なしですぐに仕入れが可能です。
輸入にはほとんどDHLなどの国際宅配便を使うので、面倒な手続きはありません。
消費者向けサイトなので1個から購入できて、資金が多くないビジネスに向いています。
日本と海外で価格差がある商品を見つけて稼ぐ「せどり」にも使われますが、小売価格なので値段は高め。
海外から少量を買い付けたいという場合に適した方法です。
海外の個人向けECサイトのデメリット
日本のサイトで購入するのに比べると、海外との取引になるので難易度が上がります。
まず、言語は英語もしくは現地の言葉。
そして海外から輸入するので、運送費・納期が国内より多くかかります。
また、日本のものを買うのに比べると、不良品や破損、誤発送などのトラブルが多めです。
品質の感覚も違います。日本はキズや色むらなどの外観にも敏感ですが、海外は全般的にもっと大雑把、というかおおらか。日本でそのまま売れない場合もあります。
C) コスト重視 海外のBtoBサイト
個人向けサイトの値段は小売価格なので、コストが高いのがネックです。
数量をまとめて仕入れるなら、安い価格で買えるのはBtoBのサイト。コスト重視の商品は中国調達が選択肢に挙がります。(次章で紹介します)
BtoBというのはBusiness to Business、つまり会社など商売人の間の取引のこと。
前のB)の章で見た消費者向けの販売はBtoC (Business to Consumer)、またメルカリのような個人間の取引はCtoC (Consumer to Consumer)といいます。
海外のBtoBサイトのメリット
海外の商品を、小売価格より安い卸売価格で仕入れられるのが、ずばりメリットです。
日本で他の販売サイトと競合する可能性は、A>B>Cの順で小さくなります。
競合が少ない商品で利幅が確保できれば、楽に利益を上げられる!
新しさのある商品や、割安な商品であればなおさらです。
海外のBtoBサイトのデメリット
BtoBの取引では、梱包単位など、まとまった数量での購入が前提です。
その分の在庫を抱えることになるので、在庫の保管場所、売れるまでの資金繰り、在庫が売れ残るリスクなどが負担になります。
安さに目がくらんで大量に発注し、結局損したということにならないように注意。
また、不良品対応や発送トラブルなど、前章のB)で挙げたデメリットは、A<B<Cの順に大きくなります。
数量が大きくなると、納期が長くかかるので、先の見通しを立てた仕入れも必要です。
輸送にかかる時間は、EMSやDHLなどで数日、大きな荷物で船を使う場合には中国で3週間くらい。
それにプラスして、海外の取引先の生産・出荷までのリードタイムも見込んでおきましょう。
中国から仕入れができるサイト(日本・中国)
「世界の工場」と呼ばれる中国では、さまざまな商品が安く調達できます。
手間は掛かりますが、コスト重視の汎用品を仕入れるなら中国は外せない選択肢です。
アリババで仕入れる
アリババ集団は中国で大々的に展開しているインターネット通販の会社です。
大口仕入れが可能なら「アリババ」、直接取引したいなら「アリエクスプレス」、代行業者を使う前提で安い商品を狙うなら「1688」や「タオバオ」、と自分に合ったサイトを選びましょう。
・Alibaba.com https://www.alibaba.com/ アリババ集団の海外向けBtoBサイト。日本語サイトがありますが、英語版も確認した方が確実です。工場から仕入れるためのサイトなので、最低購入数量が大きく、大きな規模のビジネス向けです。
・阿里巴巴1688 https://www.1688.com/ アリババの中国国内向けBtoBサイト。中国語です。価格が安いのが特徴。
・AliExpress https://ja.aliexpress.com/ アリババが運営する海外向けBtoCサイト。日本語サイトがありますが、英語版も確認した方が確実です。日本に直送可能で、代行業者を通さずに買えるので、仕入れにも使われています。他のサイトで価格をチェックして価格交渉するのがおすすめです。
・淘宝网(Taobao.com) https://world.taobao.com/ タオバオはアリババのCtoCサイトです。中国語で難易度高めですが、安いので仕入れに使う人も多くいます。
中国の代表的なBtoCサイト
中国の代表的なBtoCサイトは以下の天猫と京東です。
上のサイトに比べると価格は高めですが、出店企業のラインアップに安心感があります。
・天猫TMALL https://www.tmall.com/ 天猫(テンマオ)もアリババ集団が運営するネットモールです。審査があるので偽物が少ないと言われています。
・Joybuy(京東全球) https://www.joybuy.com/ 中国2位のBtoCネットモールJD.comが運営する海外向けサイト。京東(ジントン)は家電が強いECモールです。
日本の個人向けサイト
日本のサイトでアジアの安い商品を仕入れられるので便利です。
・Qoo10 https://www.qoo10.jp/ eBayが運営する日本向けのショッピングモール
・Cmall http://www.cmall.co.jp/ アクセサリー、ファッション雑貨の中国仕入れ
中国からの仕入れはトラブルがつきもの
中国は商習慣がかなり日本と違うので、慣れるまではリスクが大きいのがデメリットです。
ネット購入でも、品物が届かない! 仕様が違う! 不良品が多い! などのトラブルはある程度発生すると考えておいた方がいいでしょう。
タオバオや1688などの中国国内サイトから仕入れるには、代行業者を使うという方法があります。
日本のクレジットカードが使えないサイトの決済や、中国語のやりとりを依頼できます。
中国で検品してから日本に発送してもらえば、高額な国際間の送料や返品の手続きが減らせるというメリットがあります。
まとまった数量を仕入れるなど効果が大きい場合には、専門家の助けを借りて取り組みましょう。
海外仕入れに使えるサイトはほかにも
海外の商品を探すのにはECサイトが便利です。
国内取引で完結して手軽なのが国内卸問屋サイト。
小さいリスクで海外から仕入れられるのが海外個人向けECサイト。
安く仕入れるなら海外のBtoBサイト。
ほかに、メーカーのWEBサイトを検索で探したり、海外のクラウドファンディングをチェックしたりして、取引を打診するという方法もあります。
クリックだけでいつでも探せる気軽さを活かして、日本で知られていない商品を探してみてはいかがでしょうか。
無料でGETする方法