国際展示会に出展する方法を解説！展示会選び・準備と当日・フォロー

展示会に出展する目的

見本市・展示会は自社の商品・サービスを紹介するのに格好の機会です。
業界やテーマごとに多数の会社が出展し、関係者が集まります。取引先になる可能性がある相手に効率的にPRできる場なのです。
特に海外に販路を拡大したいときには、見本市・展示会はバイヤーに直接出会える数少ない機会になります。
本記事では国際展示会にブース出展（出店）する方法を解説します。

受注以外にもある展示会の意義

展示会に出展する最大の目的は、商談して販路を拡大すること、もしくは注文をもらうことですが、それだけではありません。
業界における商品や会社の認知度を上げられるのもメリットの一つです。定期的に展示会に出展することが信頼感やブランド力につながります。
また、既存の代理店（販売店）の販売を支援するために展示会に出展する場合もあります。

出展する展示会を選ぶ

展示会にはテーマや入場資格が設定されています。カテゴリーや、ターゲット（関係者のみか消費者向けか）など、自分のビジネスに合った展示会を選ぶことが重要です。
輸出を目的に出展する場合には国際展示会・見本市を選びます。展示会によって、世界中のバイヤーが集まる大規模展示会もあれば、国内向けのものもあるので要確認です。
販売を希望する地域で開催される業界の代表的な展示会をまず検討してみるといいでしょう。

世界の見本市・展示会情報（J-messe）

海外の展示会を探すにはJETRO（ジェトロ）の「世界の見本市・展示会情報（J-messe）」が便利です。
来場者数・出展社数・展示面積などの情報もあり、展示会選びの参考になります。
詳細内容はリンク先の公式ウェブサイトでチェック。予約も公式ウェブサイトからです。

出展支援を利用

ジェトロや都道府県の団体などが出展する「ジャパンブース（パビリオン）」などに参加して出展する方法もあります。
展示会の申し込みやブース設営をお任せできる点がメリットです。商談サポートや助成金を受けられる場合もあります。

展示会出展にかかる費用

展示会出展にかかる主な費用は以下のようなものがあります。
・展示会場の出展料金
・ブースのパネルなどの装飾やテーブル・ディスプレイなどの什器
・カタログなど配布物製作費
・現地スタッフの人件費（接客スタッフを雇う場合）
・出張費用
このほか、お揃いのTシャツなどユニフォームを作る場合にはその費用もかかります。（服装はスーツでもOK）

費用を抑えて出展する方法

展示会出展では会場使用料とブース費用だけで100万円以上かかるのが一般的です。
「費用はかけられないけど出展したい」ときは以下を検討してみてください。
・オンライン展示会
出展費用が比較的安く、ブース設営費用がかからないので、リアルの展示会より費用を抑えて出展することができます。（コンテンツの作成費用はかかります）
但し、ちらっと見に来た人とコミュニケーションを取るのは難しいため、発信する場と割り切って出展するといいでしょう。
・補助金・助成金
政府・自治体などが中小企業等を対象に、海外の販路開拓のための展示会出展費用を補助しています。該当する補助金がないか確認してみましょう。

事前準備

上の「展示会出展にかかる費用」のところで挙げた項目は、そのまま準備が必要な内容です。
このほか当日のマニュアルや、外部スタッフを雇う場合には簡単な説明トークも作成します。
日本からパネルやサンプル・デモンストレーションの装置などを送る場合には、確実に届くように余裕を持って手配してください。
装置などは貿易管理のリスト規制に該当することがあるので、該否判定を忘れずに。

当日の仕事

展示会当日の主な仕事は以下の通りです。
・興味を持ってブースに来た人に説明する
・通り掛かった人に関心を持ってもらう
・ブース来訪者の名刺をもらう
・デモンストレーションやカタログなどの配布
このほか既存顧客をおもてなしする場合もあります。
重要なのは、取扱商品を探している輸入バイヤーなどに関心を持ってもらい、名刺をもらって今後のアクションにつなげることです。
FOB価格やロット（注文数量）は必ず聞かれるので用意しておきましょう。

アフターフォロー

展示会後はレポートや報告書の作成などに忙殺されがちですが、展示会出展の効果を決めるのはアフターフォローです。
名刺を頂いた方にはブース訪問のお礼のメールを送り、商品をリマインド。
依頼を受けた資料やサンプルは遅くならないように送りましょう。
展示会で作った接点を取引につなげます。

展示会出展で販売先を開拓

海外の販売先を開拓するために展示会に出展する方法を解説しました。
国際見本市・展示会は海外の見込み客と直接会える貴重なチャンスです。
オンライン展示会や助成金など費用を抑える方法も利用して、輸出先拡大に取り組んでみてはいかがでしょうか。